日本未入荷!ポルトガル・アゾレス諸島産チーズの食べくらべ

2020.06.15

 

ポルトガル本土から飛行機で2時間半。大西洋の真ん中に浮かぶポルトガル領・アゾレス諸島。そこは緑の牧草風景が一面に広がる、牛の楽園でもあります。大自然の中に放牧されて育つ、ストレスフリーの環境で育った牛のミルクから作られるチーズは、とても高品質で美味しく、世界のチーズ通の間でも人気があります。しかし保存料も使わず、大規模生産も行っていないので、日本ではまず味わうことができません。

今回はそんなアゾレス諸島産チーズを、アゾレス諸島在住の筆者が食べくらべてみました!

 

 

■サンジョルジェ・チーズ

 

 

チーズ産業が盛んなアゾレス諸島。その中でも「チーズの島」と言われるのが、サンジョルジェ島です。16世紀からチーズ作りがはじまり、今もその伝統の製法が受け継がれています。島の80%は牧草で覆われ、小さな島ながら乳牛の数は9000頭以上。島をドライブすると、いたるところで牛たちを目にすることができます。

島内には、数件のチーズ工場がありますが、中でもおすすめは「Cooperativa agricola de lactinios Dos Lourais」という会社の作る写真のチーズ。3か月熟成~24か月熟成のものまであり、筆者おすすめは7か月熟成のものです。3か月だと味がぼやけ気味、12か月以上になるとスパイシーさが出てきて少しクセがあるかな、ということでちょうど中間のいいとこどりのような味です。 

筆者は家族でハイキングやピクニックに行くときは、必ずこのチーズとパンと果物を持っていきます。自然の中で食べる昼食は、シンプルながら格別の美味しさです。

サンジョルジェ島では、このチーズ工場見学にも行ったのですが、すべての工程が職人による手作りで、保管庫一面に置かれたチーズは圧巻の光景でした。このチーズはアゾレス諸島内どこででも見かけますし、ポルトガル本土のレストランやスーパーでもよく目にするので、見かけた際はぜひお試しください! また、近年はアメリカをはじめ海外各国にも輸出しているそうなので、もしかしたら日本で見かける時も近いかもしれません。

 

 

■ケージョ・フレシュコ

 

 

ケージョ・フレシュコとは、牛や羊のミルクから作られた、ポルトガル名産のチーズです。

朝鮮アザミのおしべの凝固剤で固められたチーズは、真っ白でフワフワ、お豆腐のような食感で、クセもなくとてもやさしい味わい。「フレシュコ」とは「新鮮」という意味で、その名の通り、長期間の保管ができないため、現地でしか食べられない特別なチーズです。

筆者がはじめて食べたのは、ポルトガルの首都であるリスボンのレストランにて。テーブルにつくと、はじめにおつまみとしてパンやオリーブと一緒に、このチーズが出されました。「なんだこれ?」と半信半疑で食べてみたところ、そのやわらかでやさしい味わいに、すっかりとりこになってしまいました。

朝食で食べられることも多いようで、ホテルの朝食でもよく目にします。ホテルの配膳係のおじさんに、「パンにのせて、ジャムやはちみつと一緒に食べるとおいしいよ」と教えてもらったので試したところ、その言葉どおり各段とおいしくなりました。

写真のチーズは「Quinta dos Azores」というアゾレス諸島で育った牛からつくる、乳製品や精肉を取り扱ってる会社のもの。牛のミルクから作られたこちらのチーズは、塩味も極力抑えられていて、ミルクそのものの味がシンプルに楽しめる一品です。

 

 

■人口4000人の島「フローレス島」のチーズ

 

 

こちらは、アゾレス諸島フローレス島にある、自宅を改装した工房で作られるセミハードタイプのチーズ。筆者がフローレス島に旅行で訪れた際、グーグルマップに会社名を入れても、住所を入れても出てこず、同じ場所を何往復もしてようやくみつけた工房です。

たどり着いた先は、一見ただの民家。おそるおそるインターホンをおすと、写真の白衣を着た女性が出てきました。ちょうどチーズ作りの最中で、今手が離せないからちょっと待ってて、と言われ、ガラス張りの工房の様子を見させてもらいながら待つことにしました。

中では、なんとこの女性1人でチーズ作りを切り盛りしていました。

そして待つこと10分ほど、出来立てチーズをカットして試食させてくれました。

そのお味は、濃厚でコクがあり、塩味もちょうどよくとても美味しいものでした。何より、出来立てチーズなんて食べたことがなかったので、その感激もひとしおです。

あまりにも美味しかったので、1つ購入したのですが、表面のラベル張りもその場で女性がしてくれ、すべての工程が手作業で気持ちをこめて作っているのが伝わってきました。

こちらのチーズ、フローレス島でしか食べられないのかと思いきや、ポルトガル本土や、ヨーロッパ各都市にも出荷しているそうなので、見かけた際にはぜひお試しください!

 

 

■アゾレス産チーズには、ポルトガルワインを!

 

 

さて、ここまでアゾレス産チーズを紹介してきましたが、そのチーズのおともにはぜひポルトガル産のワインを合わせてみてください! 日本ではあまり見かけませんが、ポルトガルワインは近年世界的に人気急上昇中で、世界中からバイヤーが買い付けに訪れているそうです。

筆者はワインは全く詳しくなく、気が向いたときに白ワインやロゼワインを飲む程度だったのですが、ポルトガルワインはとても美味しく、しかも1ユーロ代から美味しいワインが買えるとあって、最近では飲む機会がめっぽう増えてきています。

また、赤ワインは特有の渋みが苦手で飲むことはなかったのですが、ポルトガルの赤ワインはフルーティーで渋みがなく軽い飲み心地のものが多いため、赤ワインが苦手な筆者でも美味しくいただくことができています。特にアレンテージョ地方産の赤ワインは飲み心地がとてもフルーティーでおすすめです。

 

 

特におすすめはこちらのワインです! レストランで飲んだものが気に入って、その場でボトル数本買ってしまいましたが、レストラン価格でも1本10ユーロほどで、お買い得でした。

 

 

こちらのロゼワインは、アゾレス諸島の中でもワイン産業で有名なピコ島で作られたものです。すっきりとした飲み口で、チーズをはじめ、魚料理や肉料理にも合いました。

 

さて、今回はアゾレス諸島産のチーズを紹介してきましたが、いかがでしたか。わざわざアゾレス諸島に行かなくても、ポルトガル本土やヨーロッパ各都市でも目にすることがあると思います。もし見かけた際にはぜひ試してほしい一品です。

YU
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