シドニー近郊のあまり知られていないが、地元民には愛されている海辺のカフェレストラ

2019.12.25

 

シドニー近郊には数えきれないほどの美しいビーチが点在しており、車がなくてもバスやフェリーを使えば簡単にアクセスが出来ます。シドニーの交通機関は値段が高いのですが、なんと毎週日曜日には太っ腹なことに$2.80(約220円程度)でバスも電車もフェリーも全て乗り放題になるのです。あまりにもお得感が高いので、私も日曜日は車をおいて極力公共交通機関を使うようにしています。今日は息子連れでバスに乗って、とあるビーチに行ってきました。

 

 

■バス1本で行ける波の静かなバルモラルビーチ(Balmoral Beach)

 

 

シドニー近郊に数多あるビーチですが、そこで何をするのかと言う目的によっていくつかに大別されます。サーフィン、フィッシング、ボート、海水浴、ビーチライフ(ショッピングやカフェなど)。

そして今回訪れた、バルモラルビーチは市内のウィンヤード(Wynyard)駅前から出ている245番のバスに乗って乗り換えなしで、約40分程度で行けるお薦めビーチの一つです。オペラハウスを横目にハーバーブリッジを通って景色を楽しんでいる間に到着です。

ここは内湾になっているので波が穏やかでサーフィンには向きませんが、波も静かで透明度も高いので海水浴やスノーケルそしてヨットやボート遊びに最適です。水面からでも魚の群れが泳ぎ回っているのが見えます。ビーチから突き出た桟橋にはボート遊びや、フィッシングを楽しむ人で賑わっています。

 

またこのバルモラルビーチは、モスマン(Mosman)と言う高級住宅街を抜けて急な坂を下った先にあり地元のセレブ達にも人気のあるビーチですが、もちろん観光客やセレブでない人たちでも楽しめるカフェやレストランもあります。

少し早めのランチは息子も一緒なので、ちょっと高級そうなビーチフロントのレストランではなく、ビーチという事もありやはり定番中の定番であるフィッシュアンドチップス(Fish and Chips)が正解でした。

 

 

■バルモラルビーチ一押しのフィッシュアンドチップス

 

 

バルモラルビーチの真ん前の一番いい場所にある、ボトム オブ ザ ハーバー シーフード(Bottom of the Harbour Seafoods)です。店名の由来は、ちょうど急坂を下り切ったビーチ前にあるからと言う理由のようです。

店はオープンになっており店の外まで、魚やチップスを揚げている匂いが漂い食欲を刺激してきます。メニューは小さな店にもかかわらず意外と豊富で、サラダやバーガーなども種類が多く迷ってしまいます。

揚げ物ばかりだと飽きてしまうので、ちょっと変わった炭焼き蛸のマリネサラダ1品と予定通りフィッシュアンドチップスを頼んでみます。

魚の種類も選べるのですが何も言わずに一番安いのを注文すると魚は何と驚くことにサメが出てきます。実はくせもなく淡白で美味しいのですが、今回は少し値段が上がりますが、白身魚の代表と言えるタイを選びます。

注文が入るとオープンキッチンになっているフライヤーに衣をつけた魚が投入され、ジュワーっという食欲をそそる揚げ物の音が聞こえてきます。調理の様子が丸見えなので自分の注文した魚が揚がっていく様子を逐一眺めることが出来ます。黄金色に揚がったサクサクの衣の下に隠されたホクホクの白身がたまりません。サメとは違うタイ独特の旨味としこしことした食感があります。タルタルソースを付けて食べるのも美味しいのですが、レモンを絞っただけのあっさり風味も美味しいのです。また付属のチップスは大ぶりのサイズでホクホクとしていて食べ応え十分です。

 

 

■外のテラス席で潮風に吹かれて食べるのが最高

 

 

オーナーはギリシャ系移民なのでサイドメニューにはギリシャや南欧の影響を受けた料理も並んでいます。サラダにしてもカッテージチーズをたっぷり使っており、マリネの味付けもオリーブオイルとビネガーが程よく効いたエスニックな一品でした。

環境にも気を使っており、使う容器もスプーンもフォークも木製ですべてリサイクル出来る素材の物を積極的に使っていて好感が持てました。スタッフもフレンドリーで写真を撮っていると「ブログに載せるの?」「いっぱい宣伝してね!」と話しかけてきました。

周りに座っているお客さんは、小さい子供連れの家族、若いカップルからサンダル履きで来ている地元のシニアカップルまで様々ですが、みんなリラックスした休日のランチを楽しんでいるようです。

私と息子が二人で食べていると、カモメやハトが無遠慮にすぐ近くまでやってきて、テーブルの食べ物を狙ってくるので油断はできません。毎日盗みに来ているのですっかり味を覚えているようで、サラダだと見向きもしないくせに、魚やポテトだと続々と仲間を引き連れて集まってきます。

 

最初に注文した時に量はちょっと少ないかなと思っていたのですが、意外と二人で分けてもけっこうお腹が膨らみました。少し余ってしまったフライドポテトは待ちくたびれた鳥たちに少し分けてあげたら大喜びで片づけてくれました。

 

 

■膨らんだお腹はビーチの散歩で解消

 

 

バルモラルビーチはビーチ沿いにきれいに整備された遊歩道があるので、のんびりと散歩するのに最適です。それにビーチの横には無料のシャワーや更衣室なども完備しているので、平日などは早朝からひと泳ぎしてから、さっと着替えてそのまま会社に行く人も少なくありません。

私と息子は水着がないので波の静かな水に足だけ浸してみると、水温はすでに20度を超えているので暖かく感じるほどでした。桟橋からジャンプする子供たちや、水泳の練習をする人たちが気持ち良さそうに水に入っていました。しばらく遊歩道を歩いて行くと広いビーチのちょうど真ん中あたりに突き出た陸続きの小島が見えてきます。

先端まで歩いて行くとビーチとは様相が変わり、ちょっとした磯があり豪快な風景です。また遠くには太平洋の外海からシドニー湾がつながる湾口も見え、その手前を行き来するフェリーを見ながらベンチで一休みすると少しずつお腹が軽くなって行くのが分かります。

真夏のシドニーは日差しも強く暑すぎるのでビーチに行くのは、楽しみに行っているのか苦しみに行っているのか分らないほどですが、初夏の今の季節が一番快適に過ごせます。散歩の後は息子と一緒にビーチで体を動かしたのですっかりお腹も体も軽くなりました。

次に来るときは忘れずに水着を持ってこようと二人で誓いながら帰りのバスに乗り込んだのでした。

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