あなたが海外に滞在するうえで、大切な要素ってなんでしょうか？　観光地、宿泊先……きっと人それぞれだと思いますが、私にとってそれは「食事」。……腹が減ってはなんとやら！ です。今回は、私が考察したイギリスの食事情、というよりめちゃくちゃ限定的に「ピザ事情」についてご紹介いたします！

■イギリスのごはんって？

イギリスに着いてすぐ、なんなら飛行機の中でもうすでになにを食べようか考えていた私。幸せな脳みそでなによりですね。ありがとうございます。

イギリスといえば、みなさんご存じ「フィッシュアンドチップス」とか、あとは、えっと、あれですね。おいもが主食ですね。……正直にいうと、そのとき私はこれぞイギリス！ というものがあまり思い浮かばなかったんです。（実際にはちゃんとした伝統料理がありますのでそちらはまた別の機会に！）

ということで現地の友人たちに全てを委ね、イギリスに着いてから初の食事をすることに。どんなびっくり料理にありつけるんだろう！ はたまた王道に本場の「フィッシュアンドチップス」が楽しめたりして。引くほどにお腹が空いているし、とにかく楽しみ。そんな気持ちを抱きながら連れてこられたお店、その名も「The Real Italian Pizza Company」。

……いやいや。きっと皆さんお察しでしょう、このときの私の気持ちを。えぇ！ おもっきし「イタリアン」ゆうてる！ イギリスの「イ」と「リ」の字しかない！ というような具合で意味の分からないことを言えるくらいにはびっくりしました。イギリス料理は？！ フィッシュアンドチップスは？！ と聞くと「だっておすすめの店紹介してって言ったじゃん」と一言。たしかにそうだ。何も言えん。行こう。

■現地で有名なイタリアンレストラン

そんなこんなでお店の中へ入った私たち。ここでひとつ誤解を生まないためにご説明させていただきますと、私イタリアン大好きなんです。ピザもパスタも大好物です。そう、だから決して嫌だったとかではないんですよ。そちらだけご理解いただいたうえで読み進めていただければと。

メニューからなんとなく美味しそうな雰囲気を醸し出していた「オリーブとチーズと温玉のピザ（実際はもっとお洒落なイタリア語）」を注文し、ものの15分でおいしそうなピザが到着。語彙力が欠落しすぎていておいしそうとしか言えませんでした。こちら￡10.95（約1423円）。今まであんまりオリーブを好んで食べてこなかったのですが、なるほど、これがオリーブの魅力か。大好きなチーズと温玉も案の定マッチして一人で一枚いけそう！ なんて思いながら、友人に「昨日のお昼は何食べたの？」と聞いた私。そして、「ピザ」と答える友人。すみません。一応彼らは現地の人間なのですが、もしかするとその中でもすごく偏った趣向の持ち主なのかも（めちゃくちゃ失礼）。

ピザは確かに美味しいし、毎日食べられる！ なんてしょっちゅう私も言ってますが、「いやさすがにそこまで……」と思っておりました。このときまでは。

■イタリアンとパブの充実度がすごい

２日ほど経って新しくできた友人たちと、ランチでも行こう！ ということに。そういうときってお店を決めるのに一苦労ですが、とりあえず私はぜんぜん戦力にならないので、「ここから一番近いお店に行こう」という意見に従うことに。

歩いて3分、お店に到着すると、そこには「Pizza」の文字が。でた！ つい一昨日見た！ というかたらふく食べた！ ですがこのとき私はふと思いました。そういえば向かいにもピザ屋さんあったな、と。

イギリスについてすぐの2日間は自炊をして過ごしていたので、近所のレストランを調べたことがなかったのですが、そういえばこの辺めちゃくちゃイタリアンレストラン多い！ 私が行った「The oven」というお店は比較的、街の真ん中に位置しているのですが、その半径1キロ圏内に少なくとも20軒のイタリアンレストランを確認しました。天下のグーグ○マップで。

あとは至る所におしゃれすぎるパブがある。この街にある全てのお店をカテゴライズしたら40％がイタリアンレストランとパブなんじゃないかと思うぐらいです（きっとそんなことはない）。パブはイギリス発祥の酒場スタイルですのでたくさんあるのも納得できますが、なぜイタリアンがこんなにも有名なの？ 答えはとてもシンプルでした。

■安くて手軽でおいしい、の３コンボ

そう、安くて手軽でおいしい。だから流行っている。日本でピザが親しまれている理由とさほど変わらないのではないでしょうか？ お値段的なことでいうと、お店で食べるめちゃくちゃ大きいマルゲリータが平均￡7.5くらい（約975円）、スーパーの冷凍ピザは￡１（約130円）から手に入ります。日本のスーパーだと300円くらいだった気がするので、日本よりも全体的に安いような。

イギリス人の主食はパンやジャガイモなので、ピザが彼らの食の趣向にフィットするのも納得がいきますよね。そして上記の写真は「The Bath Stable」というお店なんですが、高頻度で足を運ぶ私のお気に入りのお店です。

中でも「ブロッコリーとスモークサーモンと温玉のピザ（略）」は本当にオススメ。……いや写真が小さい！ 奥にあるのがそのピザなのですが、なんとシンプルに自分のピザの写真を撮るのを忘れました。毎度食べる事に集中しすぎる。

あとここのローストポテトが本当においしいんです。一つが8㎝くらいあって、中がホクホクなめらか、クセになります！ 最後に、旅行先の伝統料理を堪能することは大前提として、現地の流行りに乗っかってみるのも面白いんじゃないでしょうか？  その中で、新しい発見があるかもしれませんよ。