シンガポールからジョホール海峡を超えてマレーシアの旅

2020.01.24

 

「マレーシアのマラッカやジョホールバルに行ってみたい」

「マレーシアのグルメ情報が知りたい」

この記事は、マレーシアの世界遺産・マラッカ周辺の観光スポットやグルメ情報を求めている方に向けて書かれています。

シンガポールからジョホール海峡を超えて、マレーシアの伝統的な建築物と美味しい料理に出会ってきました。

 

 

■辛そうな見た目と裏腹に食べやすいニョニャ料理

 

 

今回の旅の目的は、マレーシアの世界遺産マラッカと、イスラム教徒の文化が根付くジョホールバルでマレーシア文化を体験することです。

 

マレーシアはジョホール海峡を挟んでシンガポールと陸路でつながっています。

シンガポールから日帰りで世界遺産のマラッカを見られるツアーが人気です。

筆者もツアーに参加して、1日で玄関口のジョホールバルと世界遺産マラッカを見てきました。

 

結論から言ってしまうと、1日しか時間を取れなかったことを後悔するくらい最高の旅でした。

見どころ満載の2つの街を1日で見て回る弾丸ツアーだったため、ゆっくりと散策する時間に恵まれなかったことが本当に悔やまれます。

個人的にリピートで訪れたい国のトップ、それがマレーシアです。

 

シンガポールからマレーシアに入国した我々は、伝統的なニョニャ料理のレストランに入りました。

ニョニャ料理とは、中華料理に東南アジアの香辛料をふんだんに使用した独自の料理の事です。

中華式の回転テーブルに次々とニョニャ料理が並べられていきます。

中心にあるのが、ココナッツミルクを使ったカレーにエビなどの海鮮が入った煮込み料理です。

隣のごはんと合わせてカレーライスにして頂きました。

 

見た目はタイのグリーンカレーにクリーム色を足した感じでたいへん辛そうです。

一度本場のグリーンカレーで痛い目を見ている筆者、恐る恐る口に運びます。

するとあまりの美味しさにビックリ。

ココナッツクリームの風味と甘みにカレーのマイルドな辛さが追いかけてきて、エビの塩味でパンチが効きます。

アジアより、ヨーロッパ的な洋食を思い浮かべました。

深みがあって、かつ飽きがこない味は日本人に合っています。

 

手前の肉料理も辛そうな見た目に反してマイルドな味でご飯が進みます。

食感は酢豚の豚肉に近く、アジアの料理とは思えないほど親しみを感じる肉料理でした。

 

今回は料理の予備知識なしで食べたので、余計に新鮮に感じたのですが、料理名が分からないままだったのが悔やまれます。

次に食べるときは、料理名や特徴を把握してから食べてみたいと思います。

 

 

■世界遺産マラッカ オランダ広場

 

 

お腹が満たされた我々、ついに世界遺産の街、マラッカに到着しました。

ガイドブックにも載る有名な「オランダ広場」の写真です。オランダ広場周辺は観光のハイライトとも言える場所で、石造りの教会などの統治時代の建造物が並んでいます。

建物は鮮やかな赤に彩られ、インスタ映え間違いなしのスポットです。

 

 

オランダ広場周辺の一角を撮影した写真ですが、大変気に入っています。

電線や車であふれた東南アジアらしい町並みに、中国語の看板とかつての中国船、時折見える英語が「交易都市」と呼ばれたマラッカの名残のような気がするのです。

 

 

丘の上に立つ「セント・ポール教会」です。

1521年にイエズス会によって建てられたとされる歴史的な建築物です。

教会と言えばフィリピンの教会も石造りでした。

石造りの教会はヨーロッパの文化とアジアの文化が交じり合った独特なものだそうです。

 

 

セント・ポール教会から見たマラッカの街並みです。

マレーシアは東南アジアの中で特に住みやすい気候と聞いていましたが、丘の上では暑くもなく風が心地よくて東南アジアにいる事を思わず忘れました。

 

写真に収めたい風景ばかりだったマラッカですが、時間がなくてすぐに立ち去ったのが本当に惜しいです。

将来また訪れて、写真を撮りまくりたい街です。

 

 

■イスラム教のシンボル アル・バカールモスク

 

 

マラッカをあとにした我々は、シンガポールとの玄関口「ジョホールバル」まで戻ってきました。

まず訪れたのは、イスラム教のモスク「アブ・バカール・モスク」です。

正式名称を「スルタン・アブ・バカール・モスク」といい、19世紀後半から建築が始まり、1900年に完成した歴史的な建築物です。

白い壁に青い屋根瓦の建物は、一見すると宗教施設には見えません。市庁舎や議事堂のようにも見えます。

マラッカで鮮やかな赤の建物を見てきたせいか、白と青のコントラストがまぶしいくらいでした。

 

 

アブ・バカール・モスクの建つ丘の上からは、ジョホール海峡が見えます。対岸の島はシンガポール島です。ジョホールバルがシンガポールからすぐの位置にある街だということが分かります。目と鼻の先に隣国の姿が見えるというのは、日本にいると決して体験できないことだと思います。

また、シンガポールと比べると人の数も圧倒的に少ないです。写真をみてもらうと、人が誰も写っていません。

当時あの場にいたのは、ツアー参加者だけです。街のみどころであるモスクを少し離れれば、ジョホールバルの普段の生活が垣間見えました。

ツアーでは見えにくい「普段の生活」が見られた貴重な機会でした。

人ごみから離れて、ゆっくりと美しいモスクと対岸のシンガポールの望む風景を見られたことで、しばし弾丸ツアーの忙しさを忘れることができました。

 

 

■マレーカルチャーヴィレッジ パティック工房で染体験とミルクティー

 

 

マレーシア観光の最後に、マレーカルチャーヴィレッジに立ち寄りました。

歴史や伝統文化に目がない筆者、パティックと呼ばれる伝統的な工芸品の体験がきると聞いてテンションがあがります。

バティック(Batik)は、インドネシア・マレーシアのろうけつ染め布地の特産品で。「ジャワ更紗」と呼ばれることもあるそうです。ユネスコの世界無形文化遺産に認定された技を体験させて頂きました。

 

ロウで縁取りされた絵に自分の好みで色を付けていきます。

絵心と無縁の私は、ふちからはみ出したり色の濃淡の出し方が全く分からないまま時間が来てしまいました。職人の技のすごさに感服しつつ、マレーシアの伝統工芸に触れる事ができた大満足の数分間でした。

 

そのあと、マレーシアの伝統的なミルクティであるテ・タレの作り方を学びました。

 

 

テ・タレはインド由来の甘いミルクティ(チャイ)を、高いところから何度も注ぐことでまろやかにした飲み物です。ご覧ください、この高低差を。職人の目にも力が入っています。

 

 

ナンのようなパン「ロティ」の実演です。

 

 

出来上がったテ・タレとロティを試食させて頂きました。

ロティはカレーにつけて食べるのが地元流だそうです。

 

カレーはピリッと辛さが効いたアジアンテイストな味で、タイのレッドカレーに近い印象です。

もちもちとした食感のロティとの相性が抜群で大変美味しいです。

 

テ・タレの味は甘すぎず、口当たりが大変まろやかなのが印象的でした。

高所から注ぐとここまでまろやかになるのか…と、通常のミルクティとも違うまろやかさに驚かされました。

 

この記事を書いていて、あらためて弾丸ツアーで済ませたことを後悔しています。

洋食と中華が融合したような美味しい料理と、マラッカの歴史にジョホールバルの風景、どれもこれも何日も滞在してゆっくり味わいたいものばかりでした。

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