ヨーロッパ旅行の定番と言えば、イギリスのロンドンとフランスのパリでしょう。
世界一の観光地ともいわれるフランス、そして世界遺産モンサンミッシェルを見てみたいと常々思っていましたが、ついに見てきました。
有名なオムレツも食べてきましたよ!
パリに行きたい! と考えてから仕事を休むタイミングを考えていましたが、休みを取れたのが年始明けの1月半ばでした。
というわけで、1月にパリ一人旅を決行したのです。
ヨーロッパを訪れたことがない方に、最初にアドバイスさせて頂きます。
冬のヨーロッパは本当に寒いです。
写真は有名なセーヌ川を撮影したところです。
建物の屋根から道路まで全て雪に覆われています。
この時の気温は午前10時なのに氷点下でした。
世界地図を見てみるとよく分かりますが、フランスって北海道よりもずっと北に位置しています。
寒さが厳しいのも納得ですね。
日本なら考えられないほどの厚着を持っていきましたが、パリの寒さの前ではあまり役に立ちませんでした。
寒さが苦手な方は、真冬のスタイルに厚手のセーター1枚を余分に着ることをおすすめします。
さらに、歩く際は転倒に注意してください。
路面に雪が積もって濡れていたり、凍っていたりと大変危険ですし、散策も思うようにいきません。
筆者は特に考えずに靴を選んだため、何度も転倒しかけました。
雪が降らない地域出身の筆者には、少々手荒い歓迎となりました。
来る時期を間違えたかな?という考えが一瞬頭をよぎりましたが、雪が止んだ頃にはマイナスな思考は吹き飛んでいました。
一面銀世界という幻想的なパリを見ることができたからです。
寒さに耐える事ができれば、一面銀世界のパリを写真に収めることができるかもしれませんよ。
雪に包まれたパリの風景は写真では表現できないほど素晴らしい風景です。
旅行会社が主催するモンサンミッシェル観光ツアーに参加した筆者。
ランチで入ったレストラン「ラ・メール・プラール」で、有名なお酒とオムレツを頂けたので、紹介しますね。
モンサンミッシェルが位置するブルターニュ地方は、気候的にワインの材料であるブドウが育ちにくい土地だそうです。
代わりに発達したのが、リンゴを使ったスパークリングワイン「シードル」です。
モンサンミッシェルの周辺では、シードルやカルヴァドス(リンゴで作ったブランデー)の看板が、数多く並んでいる光景を見ることができました。
筆者がランチに入ったレストランでも、供されたのは勿論シードルです。
早速、一口目を飲んでみました。
リンゴの甘みが口いっぱいに広がりつつ、炭酸の爽やかさも手伝って喉ごしもスッキリとしています。
ワインと比べても、大変飲みやすい印象を受けました。
ガイドさんによると、アルコール度数はビールと同じ5%くらいだと言うことです。
一方で、ブドウで作るスパークリングワインは10%以上の度数のワインが多いと言うことで、シードルはアルコール度数が高いお酒が苦手な方にもおすすめできるお酒だと思います。
いつかまたパリを訪れた際は、シードルの店を回ってお気に入りの1本を見つけるというテーマで旅をしたいと思います。
ランチのメインデッシュは、モンサンミッシェル名物「ふわふわオムレツ」です。
テーブルで注文を待っている時に、厨房の方からリズミカルな音が聞こえてきました。
私が不思議そうな顔をしていると、卵を混ぜている音だと周りの方が教えてくれました。
心地の良い音と漂ってくる卵の香りで、待ち時間ですっかりお腹はペコペコになりました。
お待ちかねの、ふわふわオムレツが登場です。
シードルのグラスと比べて頂くと分かりますが、見た目はかなりボリュームがあります。
ふわふわのメレンゲ部分の表面に焼き目がついており、見た目にも大変美味しそうです。
焼き上げた卵とバターの香りが食欲をそそります。
一口食べてみると、最初は固く焼きあがった部分のサクッとした食感、続いてメレンゲ部分のフワフワ感が口の中に広がります。
オムレツの味をしっかり感じ取れる一方、メレンゲ部分は非常に細かい泡状になっていて繊細な口当たりです。
バターのいい香りも手伝って、次から次に手が伸びてしまいます。
大きなオムレツに最初は面食らいましたが、あっという間に完食してしまいました。
ガイドさんから聞きましたが、店名の由来ともなった「プラール」という女性が、痩せた土地で唯一簡単に採れる卵を使って巡礼者をもてなそうとしたのが始まりだそうです。
なるほど、裕福ではない時代に少しでもお腹を満たそうと工夫した料理なのだと分かり、モンサンミッシェルの歴史の一端を垣間見られたような気分でした。
お腹が満たされた筆者は、ついに世界遺産モンサンミッシェルとの出会いを果たします。
世界で最も有名な修道院です。写真は駐車場から修道院に向かう桟橋から撮影したものです。
テレビや旅行雑誌で見る事が1度は見たことのある光景が目の前に広がり、時間を忘れて見入ってしまいました。
モンサンミッシェルは自然の要塞として戦争に利用されたり、監獄として使われたりと、フランスの歴史の中で何度も重要な役割を果たしてきたことをガイドさんから教わりました。
長く複雑な歴史をフランスとともに歩んできたからこそ世界遺産に選ばれ、今も人々に愛されているのだなと納得できました。
修道院の中を歩くと、その広さに圧倒されます。教会や寺院というよりは、1つの街のような広さです。
「階段が狭くて急なのは、敵の侵入を防ぐためだろうか?」
「これだけ見晴らしがよければ、敵が攻めてきても気づけるな」
要塞として使われた歴史があるということに興味がわいてしまい、当時にタイムスリップしたかのように妄想しながら修道院を回ってしまいました。
今回のツアーは日帰りでしたが、モンサンミッシェルに泊まることもできます。
次回モンサンミッシェルに行けたら、今度こそ宿泊して、今回やりのこした2つのことをやりたいです。
1つは、昼間には見られないモンサンミッシェルの絶景を写真に収める事です。
朝焼けや夕焼け、ライトアップと全ての修道院の姿を見てみたいのです。
2つ目は、美味しい牡蠣を食べる事です。
モンサンミッシェルから40キロくらい離れた港町「カンカㇽ」は牡蠣の名産地として知られています。
港の市場では、並んでいる牡蠣を注文して、その場で食べることができるそうです。
モンサンミッシェルの帰り道、是非とも寄って名物の味を確かめたいと思います。