オーストリアのウィーンでたくさんの喫茶店を巡った

2020.01.24

 

独身最後の旅行として、イギリス→ドイツ→オーストリアという3ヶ国を巡った時のお話です。

オーストリアのウィーンの街は数多くの喫茶店が立ち並び、ゆったりとした雰囲気で散策ができる筆者イチオシの街です。

街がまるごと世界遺産という、日本では絶対に見られない綺麗な街並みを歩きながらたくさんの喫茶店や観光スポットを見つけることができました。

何回かに分けて、ウィーンの魅力をお伝えします。

 

 

■ウィーンの名物コーヒー「ホワイトミルクコーヒー」を飲んでみた

 

 

最初に、ウィーンの喫茶店で頂いた「ホワイトミルクコーヒー」を紹介します。

検索しても同じ名前は出てきませんでしたが、旅行者向けの英訳でしたので「メランジュ」か「フランツィスカナー」というポピュラーなコーヒーが最も近いと思います。

日本におけるウインナーコーヒーにあたるということで、甘いコーヒーを想像していました。メニュー表にもミルクがたっぷりと書かれていたのでさぞ甘いのだろうと思っていましたが、実際はコーヒーの酸味と苦みがしっかり効いていて、ミルクの甘さとまろやかさが後から追いかけてくるイメージです。

日本でウインナーコーヒーというと、甘いホイップクリームが乗って出てきますが、本場のホイップに砂糖は含まれていませんでした。

むしろ、砂糖が含まれていないことでコーヒーの香りがホイップに負けることがなく、ホイップのコクと一緒に味わえるため個人的にも大変気に入りました。

 

イギリス、ドイツと本場ヨーロッパのコーヒーを飲んできましたが、思えば本格的な喫茶店のコーヒーはこれが初めてでした。今までのコーヒーももちろん美味しかったのですが、「本格的なコーヒーはここまで美味しいのか!」と打ちのめされるほどの深い味わいでした。

 

ちなみに、写真には載っていませんがコーヒーと一緒に水が提供されます。

私の知る限りヨーロッパのレストランで水がでてくることは珍しいです。コーヒーの味をリフレッシュできるため、大変ありがたく飲ませて頂きました。

 

 

■ウィーン道中の街並みと市場

 

 

ウィーンの中心部から離れたホテルに泊まったのですが、基本的に地下鉄は使わず、歩いてホテルと中心部を往復しました。

綺麗な街並みや見どころが多く、1時間かかっても歩きたくなる魅力があったからです。

ホテルからウィーン中心部までの道のりで見つけた「ナッシュマルクトのマジョルカハウス」です。

建築家「オットー・ワーグナー」という方の作品で、19世紀に建てられた芸術的な建物です。

今現在でも現役の建物で、人が住んでいるというから驚きます。

近代的な見た目でありながら、装飾の美しさがウィーンの街並みにピッタリ調和しています。

 

綺麗さに感動して、独り言をぶつぶつ喋ってしまったようで、「日本も、もっと街並みを綺麗にできないもんかな…」と思わずつぶやいて近くの現地の人に振り向かれてしまいました。

 

 

マジョルカハウスの近くにある「ウィーン・ナッシュマルクト」はウィーン最大の市場として有名です。

朝から新鮮な農産物が並び、週末はフリーマーケットも開催されてにぎわいを見せるそうです。

筆者が訪れた時は平日昼間の散歩だったため、思ったより人は少なかったですが、食べ物から土産物までずらりと並んでいて、歩いて回るだけで十分楽しめました。

 

 

■今回の旅の終点になったカールス教会

 

 

ウィーンの中心部で、最初に辿り着いた歴史的建築物が「カールス教会」です。

教会というより、「宮殿」という表現が似合いそうな重厚な造りです。

外観を見ながら水辺でゆっくりと過ごすだけで楽しい時間が過ごせたため、当時は内部の見学はしなかったのですが今は猛烈に後悔しています。

バロック様式と言われる建築の美しい姿が水面に写り込んで幻想的で、本当に気に入ってしまいました。

このカールス教会を見た日から、ここの水辺に座り込んでボーっと眺めるのがウィーン滞在中の日課になってしまうほどです。

ウィーンに到着して最初に辿り着いた観光名所でしたが、あまりの居心地のよさに毎日訪れてしまい、旅の最終日も空港活きのバスに間に合うギリギリまでカールス教会を見て過ごしました。

 

 

カールス教会周辺は整備された公園のようになっています。

ウィーンの中心部にあるステファン寺院周辺などは現地の人と観光客であふれているのですが、カールス教会と公園周辺は非常にのどかで人も少なかったため、ゆっくりと休憩するには最適なポイントです。

観光客も比較的少ないため、これからウィーンに行く人には穴場スポットとしておすすめできます。

 

 

静かなだけではなく、イベントも頻繁に開催されるもの魅力です。

カールス教会周辺にはオペラの会場があるのですが、そこにいくと人で賑わっています。

写真は、「仮面舞踏会」のオペラ鑑賞の観客やファンの集まりです。もはや仮面ではないギャグのような人もいて、小さなお祭りのようでした。

 

 

■ガイドブックにも載る有名喫茶店の魅力は「日常を感じること」

 

 

ウィーンには数多くの喫茶店があるということはガイドブックを読んで分かっていたのですが、最初に訪れる喫茶店は是非ともウィーンのご当地グルメを食べられるところが良いと思って候補を絞りました。

その結果選んだのが、ウィーンの名物「パラチンケン」を食べられる喫茶店です。

写真がそのレストランです。

Heindl’s Schmarren & Palatschinkenkuchl(ハインドルズ・シューマレン・パラチンケンキュッヘル)と読みます。

オーストリア名物のパラチンケンが食べられる店として、ガイドブックにも載る有名な喫茶店です。

ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂から北東に進んだローテントゥルム通りにあり、アクセスしやすい距離にあるため、観光の途中に立ち寄る喫茶店としておすすめです。

平日でしたが店内も店外も賑やかですが、中心部から少し離れているためか店外は人通りが少なく閑静な雰囲気です。

風景を見ながら食事したいと思っていたところ、たまたま外の席が空いていたため英語と片言のドイツ語、ジェスチャーを総動員して席取りと注文を行いました。

 

 

いかにも「ウィーンの日常」といった感じで、現地の人に混じってリラックスできる風景だと思います。

建物の間を吹き抜ける風が心地よく、車も通らないため騒音もなく静かです。

店内のレトロな雰囲気も捨てがたいですが、ぜひ店外の食事でウィーンの日常を感じながら食事を楽しんでみてください。

 

 

■ウィーンの名物パラチンケンの味

 

 

写真のクレープが、メインディッシュの「パラチンケン」です。

パラチンケンは東欧でポピュラーなおやつで、クレープ生地にジャムをかけたりハムをはさんだりして食べる料理です。

オーストリアでは主食としても食べられる人気の料理となっています。

 

写真を見てもらえばわかる通り、主食として食べるか見た目のボリュームはティータイムに食べる量を超えています。

クレープ生地にホワイトソースとアンズ(アプリコット)のジャムを添えて頂きました。

クレープ生地は外の焦げ目はカリッとしており中はフワフワに焼きあがっています。アプリコットのジャムはイチゴのジャムより甘みも酸味も強い味で、ホワイトソースと絡めるとちょうど良い甘さとコクに仕上がりました。

ジャムを使った甘い料理なのですが、まるでパンを食べるようにペロッと平らげてしまうほど食べやすくて美味しい料理でした。苦いが効いたコーヒーが良く合い、1日のいつでも食べたいと思える料理です。

 

アプリコットの味に飽きてきたころ、キョロキョロと周りを見てみるとサラダをクレープで巻いて食べている男性を発見!すぐに自分も試してみました。

しっかり焼き上げたクレープの食感と、サラダのシャキシャキとした食感が混ざり合って何とも言えず、おいしいです。デザートのような甘いクレープが一転してタコスのような主食に早変わりした瞬間でした。

なるほど、クレープ1つとっても様々な食べ方があるのだなと感心しながら、ペロリと平らげてしまいました。

 

ウィーンで出会った喫茶店は、雰囲気も料理の味も最高なものばかりです。

2回目、3回目と分けて皆さんに魅力をお伝えしていきますね。

国別カテゴリー


人気のライター
c17toi (8 の記事)
60% Complete
Shasa (7 の記事)
60% Complete
Enya (7 の記事)
60% Complete
Futakaze (6 の記事)
60% Complete
YU (6 の記事)
60% Complete
cchandamm (6 の記事)
60% Complete
kozue (5 の記事)
60% Complete
Momika (5 の記事)
60% Complete
Kareren (5 の記事)
60% Complete
_alimgmg_ (5 の記事)
60% Complete
kazunoko (4 の記事)
60% Complete
Keihan (3 の記事)
60% Complete