「イギリスの料理はまずい、美味しくないという噂は本当か知りたい」
「今度イギリスに行くことになったから、美味しい店を知りたい」
この記事はそんな方に向けて書いています。
イギリス訪問の助けになれば幸いです。
こんにちは。
旅好き新米webライターのmasaです。
旅行の醍醐味の1つと言えば、やはり美味しい料理を食べることでしょう。
しかし残念なことに、旅行前に現地の料理の評判を調べてみた時、検索結果の上位に「まずい」「おいしくない」という文字が並ぶ国がある事を知っていますか?
代表的な国の1つが、イギリスです。
試しに今、Googleの検索窓で「イギリス 料理」と検索してみてください。
検索結果のトップに「メシマズ」「衝撃的」「不味い」という言葉が、ずらりと並びます。
この検索結果を見た当時、あまりにヒドイ、そんな訳はないと思いました。
実際に食べて確かめてやろうと思い立ったのです。
イギリスに到着した筆者は、まず近所の喫茶店に寄ってフィッシュ&チップスとココアを注文しました。
思わず日本語が飛び出します。
「・・・デカい。デカすぎる」
現地人で賑わう店で場違いな日本人が、これまた場違いな日本語を思わず発するレベルでした。
コーヒーカップを予想していたのですが、大きめの茶碗サイズ。
味はというと、味が濃いと感じる以外は至って普通のココアでした。
なので、飲み干すのが余計にツライのです。
日本の感覚で注文した筆者が悪いのですが、それにしても大きさ以外の感想が出てきませんでした。
メインディッシュのフィッシュ&チップスは、フィッシュは口当たりがサクサクとしていて食べやすく、ポテトもホクホクの食感がたまりません。
合格!と言いたいところでしたが、個人的に大きな欠点が。
付け合わせのレタスが、鮮度が悪すぎて苦みが強く、箸休めの役割を全く果たしてくれませんでした。
今回の旅行で食べた料理全体に言えることですが、メインディッシュの美味しさに対し、野菜に関しては質も量も不足しています。
2日目は、旅行会社のツアーに参加して有名な「コッツウォルズ地方」を見てきました。綺麗な風景と歴史的な建物で有名な場所です。
散策の途中のランチタイムで入ったレストランの名前は「THE DIAL HOUSE」
昨日はフィッシュ&チップスで「一応」魚を食べたので、今度は肉を頼んでみました。
「ソーセージとポテト(グレイビーソース)」です。
出てきた料理を見て、また同じ感想が出てきます。
「デカい・・・デカすぎる」
ちなみに、グレイビーソースとは肉汁をもとに作られるソースの事です。
握りこぶしくらいの巨大なソーセージが3本。その上に、肉汁で作ったソースをかけてあるのです。
「・・・す、すごい。こんなの食べきれないわ」
どうやら、見ただけでダメージを受けたのは私だけではなさそうです。
同席した他の2名も、手を付ける事ができず、黙ってしまいます。
このままではお通夜みたいなランチになってしまう・・・
そう思った筆者は、覚悟を決めて食べ始めました。
見た目の豪快さ通り、ソーセージとグレイビーソースの肉汁で口の中が一杯になります。
付け合わせのペーストされたポテトにも、たっぷりとグレイビーソースが絡まります。
完食した私の感想は、昨日と全く同じものでした。
「美味しい。でもデカすぎる。そして味が大雑把。おまけに野菜がない」
グルメの面では完全に、負け越しが決まったお相撲さんの気持ちになりました。
しかし、旅の全てがダメだったわけではありません。
イギリスに到着してから、ずっと厚い雲に覆われていたのですが、筆者が料理を食べ終えた頃には、すっかり快晴となっていました。
これには、ランチでお通夜状態だったツアー参加者の方が全員、ニッコリ笑顔で元気を取り戻すことできました。
コッツウォルズには8つの村があり、筆者が訪れたのは観光の定番「ボートン・イン・ザ・ウォーター」です。別名「リトル・ベニス(小さなベネチア)」とも呼ばれます。
ウィンドラッシュ川の両サイドに、おしゃれな喫茶店やパン屋さんが軒を連ねます。川のほとりでは、人々が椅子に腰かけたり散歩をしたり、優雅な時間を過ごしています。忙しく仕事をしている人は見当たりません。川の音と水鳥に癒されながら、ゆったりとした時間を楽しめます。リトル・ベニスの異名に恥じない、絵ハガキのような街並みが印象的です。
私がツアーガイドさんに聞いたところによると、コッツウォルズは標高が高い場所に位置することから、曇ったり晴れたりと忙しい空模様になることが多いそうです。
コッツウォルズに興味をお持ちの皆様が、快晴の日に訪れる事を願っています。
コッツウォルズをあとにし、ロンドンに帰ってきました。
新たなグルメを探しに街に出たいところですが、問題発生です。
猛烈な胃もたれによって、食べるどころではなくなったのです。
とは言っても、せっかくイギリスまで来ているのです。
何とか今のコンディションで食べられるものを必死に探します。
目にとまったのが、「West Cornwall Pasty Company」でした。
コーニッシュ・パイのお店で、ネットの評価もよかったので即決です。
購入した商品は「パスティ」と呼ばれるもので、別名でコーニッシュ・パイとも呼ばれています。
発祥のコーンウォール地方では鉱業が盛んだった為、汚れた手でも食べられるように生地の外側が厚くなっているのが特徴です。
食べてみると見た目と真逆の印象に驚きました。
厚いパイ生地がサクサクとした食感で食欲をそそります。
拳ふたつ分くらいの大きさを感じることなく、どんどん食べる事ができます。
中身の具材は肉と一緒に野菜がふんだんに使われていて非常に食べやすく、胃袋の不調が嘘のようにあっという間に食べ終わりました。
ようやく辿り着いたアッサリとした味わいに体が喜んでいるのを感じる事ができました。
ロンドンのビジネスマンが、働く合間に片手で食べるシンプルな料理にこそ、美味しいイギリスグルメのヒントがあったのです。