旅行の楽しみのひとつは食事！ イギリス料理はおいしくないことでも有名ですが（近年はそんなこともないのでご安心ください！ ）せっかくイギリスに来たならば食べたい料理のひとつに「フィッシュアンドチップス」が入るのではないのでしょうか。
イギリス国民のソウルフードとも言われる「フィッシュアンドチップス」。19世紀の産業革命時に、早い・安い・うまい！ そして腹持ちがいいということが受けて流行したのがはじまりと言われています。
フィッシュは白身魚（だいたいがタラ）のフライで、チップスはフライドポテトのこと（ちなみにイギリスではポテトチップスのことをクリスプスと言います）。サクッとした衣の秘訣にビールを使うところもあるのでパブでの食事メニューになっているところも多いです。単純に揚げ物とビールの相性もばっちりというもあってパブの多いイギリスでフィッシュアンドチップスが愛されているのも納得ですよね。
揚げ物に揚げ物を添えたこのイギリスを代表するファーストフード、どこで食べても同じだろうと思われがちですが、変なところでオーダーしてしまうととんでもなくまずいものがやってきます。サクサクの衣に、ふわっとした魚のおいしいフィッシュアンドチップスを食べたいのであれば下調べをしてから街に繰り出すことをおすすめします。
今回はロンドンの中でもおいしいフィッシュアンドチップスが食べられることでも有名で観光の合間にも行きやすい場所にあるお店を紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは「Poppies Fish & Chips（ポピーズフィッシュアンドチップス）」。ロンドン内に3店舗あり、観光客だけではなくロンドンの人からもおいしいと評判のお店です。揚げている油、魚にもこだわりがあって味に間違いはなし！ 魚は毎朝早くから仕入れていて新鮮なものを使っているそうです。店内の雰囲気は3店舗ともに1950年代をイメージしていて置いてあるデコレーションアイテム等はレトロ風で可愛いです。さりげないところにも気を遣っているのを感じられるのでじっくり観察してみるのも楽しいと思います。店内でかかっている音楽も店舗ごとによって変えられているそうです。
わたしが行った時の店員さんはお店の雰囲気ともぴったりでした。席への案内も歌を口ずさみながらでオーダーの際も自分が言った冗談で笑ってしまうような「気のいいおっちゃんたち」。海外のファーストフードレストランらしさを味わえたような気がしてテンションがあがりました。
店内でゆっくりと食べるのはもちろん、テイクアウェイ（イギリス英語ではテイクアウトとは言いません）も出来るので夏場の天気のいい日には公園でピクニックしながら味わうのもロンドンらしい過ごし方です。ファストフードなのでオーダーしてから受け取るまでもあまり時間がかかりません。
メニューを見開き一覧で見渡せるだけのシンプルなもの。ほとんどがドリンクなのでフードの選択肢は数種類。店内で食べている他のお客さんを見ても当たり前ですが9割の人がフィッシュアンドチップスを注文しているようです。フィッシュアンドチップスで選べる魚の種類は2つCod（コッド）はタラ、Haddock（ハドック）はコダラで、要するに両方ともフィッシュアンドチップスの王道のお魚であるタラです。
食べ比べた感想は個人的にハドックの方が少ししっとりしているように感じました。どちらもサクサクの衣に、ふわふわのタラでこれがフィッシュアンドチップスか！ とテンションがあがりました。油ぎっとりではなく日本人の口にも合った食べやすい味です。
テーブルの上には塩コショウ、ビネガーが乗っていて、フィッシュアンドチップスと一緒にケチャップとタルタルソースがやってきます。少しずつ味付けを変えながら飽きずに食べることできます。サイズはレギュラーでもチップスがたっぷりやってくるので平均的な日本人女性であればお腹いっぱいになると思います。レギュラーサイズで13.95ポンド（日本円で約2000円）なので物価が高めのロンドンではお手頃な値段です。
フィッシュアンドチップスの他にはチキン、パイもあります。お友達や家族と行った際には他のメニューも頼んでシェアして楽しむのもありですね。
2019年11月現在、ポピーズフィッシュアンドチップスの店舗があるのはSOHO（ソーホー）、Spitalfields（スピタルフィールズ）、Camden（カムデン）の3か所。どこもロンドンの人気観光エリアなので立ち寄りやすいところもいいですよね。
ソーホーはロンドン観光で1度は必ず遊びに行くような中心地。周りには劇場が多いので観劇前の夜ご飯にもぴったりです。他にもコヴェントガーデン、レスタースクエア、リージェンツストリートにも徒歩で行ける範囲にあります。この記事で紹介している店舗もこのソーホー店。入口は狭く見えますが奥に長いので混んでいて入れないかもと思ってもとりあえず中に入ってみるのをおすすめします。
スピタルフィールズは東京で例えると一昔前の下北沢や高円寺といった場所。アーティストやクリエイターの若者が集まる場所やファッション関係、音楽関係のショップも多くて流行を感じられる場所です。ショーディッチエリアではおしゃれなウォールアートが多く、壁を背景にかっこいい写真が撮れます。
カムデンにはカムデンマーケットというスポットが有名です。古着やアンティークからハンドメイドのアクセサリーなど1000店舗以上の小さな屋台のようなお店が並んでいてショッピングが楽しいエリアです。世界各国の料理が食べられる屋台もたくさん出ているのでフィッシュアンドチップス前に満腹にならないようにお気をつけくださいね！
■店舗情報（SOHO店）
住所： 55-59 Old Compton St, Soho, London W1D 6HW, UK
電話番号：020 7734 4845
営業時間：月～木 11：00～23：00、 金・土 11：00～23：30、 日 11：00～22：30
URL：https://poppiesfishandchips.co.uk/
