マルタ共和国はイタリアのシチリア島の隣にある小さな島国ですが、美しい地中海に囲まれた素敵なリゾート地です。まだまだ他の国に比べて情報が少ないマルタ共和国のですが、3日間滞在した旅行記と現地で食べたおいしいものをご紹介します。
マルタ島に着いたのが深夜だったこともあり、翌日の朝食は海沿いのレストランやカフェでとろうと決めていました。土地勘がなかったので、グーグルマップを使い宿泊先の近くを調べてみたところ、マルタ島の中心地セントジュリアンの海沿いにレストランが集中している場所を見つけたので、散歩がてら歩いてみることにしました。海岸沿いの遊歩道からは地中海の美しい海を眺める事ができます。マルタ島は島全体が世界遺産になっており、景観を守る為建物の色が全てクリーム色の壁(よくはちみつ色と言われています)で統一されているのも特徴。なので、どこを街歩きしても異国に来たような不思議でわくわくする気持ちになります。マルタはゆったりとして落ち着いた雰囲気なので、旅先でゆっくり過ごされたい方にすごくおすすめの場所です。セントジュリアンは美しい海岸線があり海を見ながら気持ちよく散歩ができるスポットになっており、歩いていると海沿いにたくさんのレストランが立ち並んでいるのでお散歩しながらレストランやカフェ巡りなんかもおすすめです。私の目にふと留まったのがHaze Cafe&Restaurantというお店です。このカフェはガラス張りになっているため、美しいスピノーラ湾を眺めながら優雅に朝食をとることができます。海岸線上に建ててあるため、海の上に浮いているようなそんな最高のロケーションでした。お値段も隣国イタリアと比べるとそこまで高くなく、どのお料理も良心的なお値段でした。
私がレストランに入ったときはそこまで混んでおらず、店員さんはとても愛想がよくフレンドリーに話しかけてくれました。この日私が頼んだのがオムレツとチップスがのったブレックファストプレートとオレンジジュースです。イタリアに近い事もあり、食べ物の味つけはとても似ているなと感じました。シンプルですが、素材の美味しさを生かしているのが特徴です。オムレツは朝食にちょうどいい量で、中に炒めたマッシュルームが入っていて脂っこくなく美味しかったのです。更に美味しかったのはオレンジジュースです。私はオレンジジュースが大好きで、旅行に行く度に色んな土地のオレンジジュースを試しています。オレンジジュースと一言で言っても国やメーカーによって味はかなり変わります。甘さや濃度、パルプが入っているかなど…私は個人的に生のオレンジに近い100パーセントのもので少し酸っぱいくらいのものが好きです。このレストランはこの写真の通り、氷なしの生絞りオレンジジュースなのですが、しっかりオレンジの粒も入っていて、今まで飲んだどこのオレンジジュースの中でも一番濃厚で美味しかったです。イタリアやマルタはレモンが有名ですが、オレンジもとても美味しいので行かれた方には是非試してほしいです。ちなみにこの後訪れたイタリアでも同じく、レストランでオレンジジュースを頼みましたがこちらも同様氷なし生絞りオレンジジュースで美味しかったですよ。決して冷たくはなかったですが、不思議と何度も飲みたくなるようなうまみが凝縮されている格別なオレンジジュースでした。
その後、バスを使って首都ヴァレッタに向かいました。ヴァレッタは聖ヨハネ騎士団によって建てられた要塞都市で、マルタの中でも一番の観光地になっており毎日沢山の人でにぎわっています。通り沿いには多くのお買いものスポットやレストラン、有名な聖ヨハネ大聖堂、アッパーバラッカガーデンという庭園などがあります。入口から大きなショッピングストリートになっているのですが、やはりここでも建物は統一されてはちみつ色で、有名ブランドショップなども他の都市にあるものとは違う雰囲気を醸し出していて面白いです。日本のブランドショップでは、SEIKOを見つけちょっと嬉しくなりました。今まで訪れたどの街でも、ここまで景観を統一している国はなかったのでとても印象的で、ショッピングストリートから路地に入ると中世にタイムスリップしているかのような雰囲気になります。また、街中のいたる所で猫を沢山見かけ、マルタののんびりした感じが猫とマッチしていて印象的でした。因みにお土産物屋さんでも猫のグッズを売っていたりするので、猫好きの方にもおすすめの土地です。私は猫を飼っているので、自分が飼っている猫と同じ柄の栓抜きを自分へのお土産で買ってしまいました。
マルタはマルタ語と英語が使えますが、そこまで都会でないので英語でのコミュニケーションが難しいところが時々ありました。私が一番手こずったのが、eCabというマルタの乗車サービスの運転手さんにうまく場所が伝えられなかった時です。まだ完全に観光地化されているわけではないマルタでは、GPSを使ってもうまく住所が表示されないという事があるらしくドライバーからケータイに電話がかかってきてしまい手こずっていると、隣で同じようにタクシーを待っていた地元の女性が声をかけてくれました。その女性は英語が堪能で、ドライバーに通訳してくれて無事タクシーに乗る事ができました。少し焦りましたが、こんな出会いがある所も旅の大好きな所です。
その後もバレッタの街中をぶらぶら。ヴァレッタは大きな街なので全て回ってしまうには1日かかります。同じような建物と道が続いて、お店もたくさんあり迷いそうになるのでずっとグーグルマップを使って移動しました。丁度首都ヴァレッタの真ん中、聖ヨハネ大聖堂あたりを散策しているとき、お腹がすいたのでふと目に入ったThat’s Amoreというイタリアンレストランに入りました。天気がよく気持ちよかったので、大通りに作ってあるテラス席へ…ここでは海鮮のトマトフェットチーネパスタとオレンジジュースを注文しました。
さすが海に面した国というだけあって、エビがごろっと大きい! トマトソースの味も新鮮な海鮮と上手く絡み合っていてとても美味しかったです。フェットチーネは、好きなので日本でもよく食べていましたがこちらのレストランのものはとてももちもちしていて美味しかったです。
お腹を満たした後は、すぐそばにある聖ヨハネ大聖堂へ…とても美しい教会だとインターネットで見たので中を見学するのをとても楽しみにしていたのですが、なんと会館時間を過ぎており入れませんでした…後から調べると、開館時間は9時半から16時までみたいなので行かれる方は気をつけてくださいね!
ルタはまだ完全に観光地化されていない所もあって、情報量が少なかったり旅の中でグーグルマップを使ってもうまくたどり着けない所などもありましたが、たった3日間の滞在ではとても足りないくらい魅力のある土地でした。また機会があれば訪れたい場所です。