ローカルの人に愛される、イタリア人がおいしいと言うイタリアンレストランをご紹介。
イタリアンといえばパスタやピザなどが思い浮かびますが、イタリアも地域によって結構、食の傾向が違うのだとか。ミラノの郷土料理も味わいつつ、本場でおいしいイタリアンを食べられるレストランをピックアップ。
ミラノ中心地より南西に位置する、地下鉄ポルタジェノヴァ駅から徒歩数分のところにある ”Al Fresco” はお気に入りのランチスポットのひとつ。
毎年4月に行われるMILAN DESIGN WEEKの開催期間に合わせて特別メニューになるようです。
日本と同じように日差しの暖かい気候なので、レストランのお庭にある桜の木はこの期間中、満開!花びら舞う中でのランチは格別です。
定番のイタリアンレストランになるので、パスタもピザも全部おいしい!
とくにカルボナーラはもちもちの分厚いペンネに、カリカリのベーコンと、卵黄とチーズのソースが絡みあって、アツアツのうちに食べないとソースが固まってしまうほど、本当に濃厚で美味です。
ここは個人的にお通しで出てくるパンがとても好きで、イタリアのおいしいオリーブオイルと一緒についパクパクとたくさん食べてしまいます。
また、昼間からワインを勧めてくるあたりも、THEイタリアっぽくて良いですね。
一見、パスタの量が少ないかと思ったのですが、濃厚さが満足感をかなり補ってくれ、とてもおいしく完食できる考えられた量になっているようです。
イタリアンのユッケとも言われるタルタルが私は大好きで、ここにはマグロのタルタルがありましたので、先日訪れた際に前菜で頂きました。かなり魚肉がねっとりとした触感にシンプルな味付けになっており、新鮮なお刺身などを好んで食べる日本人には好き嫌いが分かれる味かもしれません。
前筆の ”Al Fresco” の通り向かいにある “Cocciuto” はピザがおいしいレストラン。
ピザの種類がとても多く、日本ではなかなか食べないようなものもたくさんあります。
イタリアでは一人で一枚のピザを食べるのが通常なので、日本人のように数人で何枚かをシェアするのはおかしい光景のようですが、ここは外国人客も多いようで、そのような食べ方にも驚くことなく対応して頂けます!
食べたことのないピザをたくさん食べたいと思う気持ちもあるのですが、やっぱり王道のマルゲリータがおいしいことおいしいこと!結局は王道が一番かもしれません。
そして、ピザを頼んだのにパンが出てくるのはイタリアの常識。のちほどおいしいピザが出てくることを知っているのになぜかやっぱりパンとオリーブオイルに伸びてしまう手、、、笑
アンチョビや魚介類をつかったピザもしっかりとした味つけでおいしいのですが、私にとっては少ししょっぱく感じました。でもその分ワインがおいしくなってしまい進んでしまうというランチには怖いおいしい幸せなループが始まります。
またピザの耳は分厚くふわふわ系。ミラノ風といわれるピザはこのふわふわ系が多いんだとか。
真ん中の具の部分にしっかりと味があるので、分厚いふんわりした耳の部分も一緒に折り込んで食べてしまうので、全部おいしく食べることができます。
ただパリパリ派にはおすすめできないほど、本当にもっちり系。
観光スポットのミラノ記念墓地にほど近いところに位置する “Antica Trattoria della Pesa” は偶然お話をした現地のマダムに教えて頂いたレストラン。
入り口もかなり古い感じのいで立ちでドキドキしながら入りましたが、店内もかなりヴィンテージな雰囲気漂っていました。
カツレツがおいしいと聞いていたので、迷わず注文。
英語のメニューはなく、イタリア語表記のみだったのでスマホで翻訳を見たり、店員さんに英語で説明してもらったりして、その他にも数品注文できました。
フランス料理のカツレツとは違って、ミラノカツレツは、衣にパルメザンチーズが混ぜられているとウェイターさんが英語で説明して下さいました。そのパルメザンチーズ入りの衣からとても香ばしい香りがたち、とはいえ脂っこいこってりの感じはなく、サクサクの触感も相まってかなり箸が進みます。(実際はフォークとナイフですが笑)
あとはアーティチョークのサラダがおいしくて驚き!
アーティチョーク自体に味はそんなにないですが、アンチョビベースのソースが和えられており、素朴ながらさっぱりした味が忘れられません。
日本でもあの味が食べたくなり、何度か自宅で再現してみましたが、なんか一味違う感じで、再現できず。次回訪問した際は作り方を聞いてみようと心に決めています。
ショッピングの合間のランチもミラネーゼに習っておしゃれカフェで頂くのは如何でしょうか。
アパレルだけでなく本屋さん、ミュージックストア、ギャラリーなどが融合したセレクトショップ10 Corso Comoをご存知ですが?その中にある“10 Corso Como Cafe”はしっかりとお食事もできるカフェ。
古いアパートをリノベーションして作られた店内は、外国に来た感を存分に味わせてくれるようなノスタルジックな空間です。
トマトソースとチーズのパスタと、アラビアータを注文。
(どちらもトマトベースなのは後から気がつきました笑)
チーズの方のパスタ麺は3㎝幅ほどでかなり薄めのものなので、ソースの重みに耐えられず、ドロッとした見た目になっていましたが、トマトの酸味とモッツァレラチーズの甘みのある濃厚さが溶け合っておいしい!
このソースがおいしすぎて、お皿がキレイになってしまうまで、パンで拭って全て頂きました笑
アラビアータは分厚いチューブ状のパスタ 「paccheri」 で食べ応えばっちりです。アラビアータと言えどあまり辛くないので辛いもの苦手な方でも食べやすいかも!
そしてお腹いっぱいだけどやっぱりお口がエスプレッソを欲してしまい、頂くことに。日本ではコーヒーすらあまり飲まない私ですが、なぜかイタリアにいるとエスプレッソを飲みたくなってしまうんです。
14:00ごろにお伺いしたので、アフタヌーンティーを楽しむミラネーゼマダムだちもいらっしゃいました。クッキー、小ぶりのマフィンやドーナッツなどと一緒にフルーツの盛り合わせもテーブルにありました。イギリスのアフタヌーンティーとは違って、カジュアルでこれはこれでアリですね。