ラトビアのリガを出発して、途中リトアニアのヴィリニュスで一泊して、合計2日間かけてまずはポーランドのクラクフに行きました。
クラクフはアウシュヴィッツ収容所や、ヴィエリチカ岩塩坑がある都市です。
スケートの試合までの間に何とかしてこの2か所に行きたいと思い、弾丸で行ってきました。
クラクフについた初日は大雨で、びしょびしょになりながらホステルにつき、翌日以降の現地ツアーの予約をして、眠りにつきました。
小さなホステルで、隣の人は電話で話し出すし、気分も雨模様でした。
翌日はヴィエリチカ岩塩のツアーでした。現在は使われていない岩塩坑を当時の模様を再現してツアーが行われています。岩塩坑の中には教会や食堂などもあり、ここで生活していた人々の暮らしが良くわかります。
ここの装飾や教会に使われているシャンデリアなどはすべて塩でできており、なめるともちろん塩辛いです。たくさんの労働者やロバたちがここで働き、たくさんの人が亡くなった場所です。過酷な労働状況がよくわかります。
それでも、一番奥の大きな教会はとても荘厳で迫力があり、シャンデリアやキリストの絵は塩でできているとは思えないくらい豪華で精工で、何時間でもいられるくらい神秘的な場所でした。
ツアー中はポーランドらしくショパンの曲が流れています。たくさんの人が亡くなった泉では、別れの歌が流れており、黙とうをしました。
一番奥の場所は、木でできているのですが、とても豪華で美しく、ライトアップも含めて目がひきつけられます。現在では、ミュージックビデオや結婚式などにも使われるそうです。たくさんの人が亡くなったこの場所で結婚式を挙げるのはどうかという思いもありますが、納得できてしまうくらいの美しさです。
一番奥まで入ったので、帰りはインディージョーンズのようなエレベーターで地上に上がってきました。
午前中だけで周り切れてしまうような場所だったので、午後にはクラクフに戻ってきました。そこで、何かポーランドっぽいものを食べようと、メイン通りにあるポーランド料理のお店に入りました。ここでは、ポーランド名物のピロギを頂きました。
ピロギとは揚げ餃子のようなもので、この日食べたものはベリーのソースがかかっていました。
ベリーのソースはとてもおいしく、中のフィリングのお肉にしっかりあっているのですが、お肉が少し肉肉しく、もう少しジューシーだったらもっとおいしく頂けたかなという思いでした。ですが、内装は地下でとても凝っていてかわいく、素敵な時間を過ごすことができました。
ウェイトレスさんもみんな民族衣装でかわいかったです。
そのあとは少し時間があったので、クラクフ城に行きました。ヨーロッパはお城が多く、現存しているものも多いため、お城があれば必ず行くようにしています。
オフシーズンだったため、教会内部やドラゴンがいるとされる場所の内部見学はなかったのですが、お庭がとてもきれいで、お城も大きく、癒しの時間を過ごすことができました。
その日の夜は友達と約束をしており、2週間ぶりに友達と一緒に旅をするということで、とてもテンションが上がっていました。しかし、連日の雨で靴底から水が染み出てきてしまい、歩いていてとてもつらかったので、駅前の大きなショッピングセンターに行きました。
ポーランドはそこそこ物価が安いので、いろいろ目移りしてしまいます。かわいい洋服やアクセサリーや化粧品など、日本で買ったらそこそこな値段がするものが、安い値段で買えるので、ついつい手に取ってしまいます。
そんなことをしていたら、友達から連絡が来て、たまたま同じショッピングセンターにいたため、そこで落ち合うことにしました。2週間ぶりに再会した韓国の友達はとてもおしゃれで、その時は大好きな色だからという理由で毛先を青く染めていました。
私もまだ靴を買っていなかったのと、友達も買い物があったので、一緒にショッピングをすることにしました。
私は友達にも協力してもらって靴を買い、友達もお目当てのものを買ったところで、夜ご飯を食べに行くことにしました。
2人で歩くと、見慣れた街並みもきれいに見えたり、新鮮に見えるものです。
いつも一人で行動している私にとって、隣に友達がいるということはそれだけで景色が明るく見えるようでした。
夜ご飯を食べるとなった時に、私たちがまず考えるのは、アジア料理が食べたいということです。今回も日本料理と書いてあるお店に行きました。友達が前日にスパイシーラーメンを食べておいしかったというため、期待して入りました。
中に入るととてもにぎわっており、日本人のお客さんも多くいました。
そのほとんどが鍋をつついていたため、メニューを見ると、すき焼きという文字がありました。2人して即決ですき焼きを食べようとオーダーしたところ、すき焼きは予約制のようで食べることができなかったため、こってりとしたものが食べたかった私は、味噌ラーメンをオーダーしました。
そこで出てきたものは、なんとまずい味噌汁の中にうどんとラーメンの中間のようなまずい麺と少しの具材が入ったとんでもない食べ物でした。こんなにまずいものはそんなに出会ったことのないくらいです。
ですが、友達といるとそれも笑い話。2人で顔を見合わせて笑いました。
その日はそれだけしか食べなかったのですが、ほかの日本人の人は、しょうゆラーメンを食べていたり、すき焼きのお肉もとてもおいしそうでした。きっと味噌ラーメン以外はおいしいのだろうと思いますので、クラクフに行った際はぜひUrara Sushiに行ってみてください。(グーグルマップでは☆4.5という高評価でした)
こうして最初テンションダダ下がりの状態から始まったクラクフ観光は友達のおかげで楽しく初日を終えました。