ベラルーシから出発して2時間、リトアニアの首都ヴィリニュスに到着しました。
ヴィリニュス駅は唯一駅の中にイミグレーションがある特殊なところ。重い荷物を抱えて階段でイミグレーションの行列を待つのはとても大変でした。
リトアニアには観光で来たので、ゆっくりのんびり周っていました。暖かな日差しとかわいい街並み。黄色やピンクなど温かい色が多く、小さな道端のお店のウィンドウもかわいい。街中で演奏している人の音も心地よい。一瞬でこの町が好きになりました。
初日に食べようと思ったのがリトアニア名物のツェペリナイ。ロシアの友達から、これはおいしいから絶対に食べてほしいといわれていたものです。
入ったのはDVARASというレストラン。どんなものかもわからず注文をしたら、もちもちしたジャガイモの生地でお肉を包んだものが出てきました。とてもおいしかったのですが、すごくおなかがいっぱいになりました。前菜枠にあったのですが、1つで十分でした。
ソースもたくさんあり、目移りしそうだったので、次に行くときには別の味を試してみようと思います。
ヴィリニュスに4日間滞在するとホステルのオーナーさんに伝えたところ、昔首都だったトラカイというところが近くにあるから行ってみるといいと伺ったので、行ってみることにしました。日本ではトラカイはドラクエ城ともいわれており、ドラクエに出てくるお城みたいな感じのところだそうです。
トラカイはとても寒く、小雨が降っており、天気は最悪でしたが、街並みはかわいく、観光地という感じでした。そこでおひるごはんに選んだのがサリャンカです。サリャンカとは野菜スープのことで、この後もたびたび出てきます。寒かったので体の芯まで温まるサリャンカはとてもおいしかったです。
その後、トラカイ城に到着。湖に浮かぶ城はとても幻想的でした。
その日の夜に韓国人の女の子が同室にやってきました。その子ととても仲良くなり、翌日一緒に観光をすることにしました。
ヴィリニュスの街はとても小さいので、1日周るとそれだけで周りきってしまいます。ですが、一人で周るのとは違う楽しみが友達といるとあります。その日も一人だったら見つけられなかったような部分でお互いに笑いあう楽しい時間を過ごしました。
夜ご飯は、2人ともアジア料理が恋しくなっていた時だったので、友達がおすすめしてくれたRabukiという韓国料理屋に行くことにしました。選んだ料理はキムチチゲ。辛すぎず、でも本格的な味で、店内もとてもきれいな場所でした。こんなに本格的な地元の味が食べれたことに友達と感激し、翌日も行くことになります。
その翌日、私はリトアニア第二の都市、カウナスへ向かいました。
カウナスは日本のシンドラーと言われる杉原千畝さんのいた場所で、日本ともゆかりがある場所です。残念ながら杉原千畝記念館は閉館日で入ることができなかったのですが、住宅地の真ん中に日本語がある風景はとても印象的でした。
カウナスもとりわけ何があるという場所でもありませんが、川に囲まれている街で、カウナス城が見どころです。雄大なカウナス城は見ているだけで気分が高まります。
そんなカウナスでは、カウナスのショッピングセンター内のリトアニア料理屋でシチューを食べました。シチューと言っても、付け合わせはビーツのソテーで、メインの具材はウサギです。ウサギは肉の部分はそんなにないものの、とても筋肉質で味がしっかりしており、鶏肉よりも濃い味がしてすごくおいしいです。ここのシチューはウサギが柔らかくなるまで煮こんであって、家庭的な味ですごくおいしかったです。
そのあとはシャウレイに十字架の丘を見に行き、その足でラトビアの試合を見にリガへと向かいました。
シャウレイからリガまでは4時間弱。WiFi、トイレ、ドリンクバーが完備の快適なバスの旅です。これからのバルト三国とポーランドの旅はすべてこの快適なバスで移動しました。
リガには街中にたくさんラトビア国旗があり、お店に行くとラトビア国旗のモチーフや国章、色を使ったものがたくさん売られています。それがまたかわいく、目移りしてしまいます。旧市街の街並みもとても穏やかで、ずっとここにいられると思うほどです。
少し離れると、旧ソ連の面影を残すマンションとかがたくさんありますが、それすらも趣があっていい。
リンク自体はリガの隣の市にあったのですが、リンクに行くために線路を横断しないといけません。ですが、踏切がほとんどないので、みんな線路を横切ります。その線路の風景もとても美しかったです。
リガではLIDOというラトビア料理のビュッフェがチェーンとしてあります。店内は薄暗く、木を基調とした内装で、古き良き家庭の雰囲気を再現してあり、店員さんはみんな民族衣装を着ています。
そこで食事をしました。店員さんによそってもらうスタイルなのですが、すべて1盛りがとても多い。それでいて、この量で1000円しないという安さ。野菜もたくさんとれて、満腹になり、満足のいく食事でした。
ラトビアでスケートを見た後は、ポーランド、ワルシャワの試合を見るために、またリトアニアを通過してワルシャワへと向かいました。