ロシアからウクライナに行くために夜行列車に乗り込んで、いざ出発!
真っ暗な森の中を進んでいきます。いろいろな人に助けてもらいながら13時間かけてようやくウクライナのキエフ駅に到着しました。
キエフ駅に着いたら次はホステルを探さなければいけません。
ですが、WiFiも入らず、地図が出てこない。やっとたどり着いたところは治安のあまりよくない地域のアパートでした。看板もなく、どこに入ればいいのかわからない。管理人さんに荷物を見ていただいて、運よく目の前にあったショッピングモールで食事をすることにしました。
心身ともに憔悴しきっていた私は、とりあえず知っている名前のハチャプリというものを食べることにしました。25フリブニャ、日本円で100円です。
出てきたものはパン。中に何か入っているのかと思いきや何も入っていないパンです。
ですが、とてもおいしく感じました。塩味が少しする香ばしいパンです。あとで調べたところ、ジョージア料理でした。
食事を済ませ、ようやくホテルに入るとそこは簡易宿泊所でした。異様な雰囲気が漂い、新参者である私は虐げられ、しかもロシア語が分からないので大変な状態です。
シャワーを浴びていても怒号を浴びせられ、キッチンは使えず、眠れる状態ではありませんでした。結局宿泊代1500円を支払い、出ていくことにしました。
朝一でホステルを移動し、キエフの中心から少し離れたところのホステルにきました。
周りには広場やカフェがたくさんあり、おしゃれなケーキ屋さんが並ぶ通りもすぐ近くにありました。ここまで大嫌いだったウクライナですが、街並みはパステルカラー特に水色であふれ、素朴で一瞬で好きになりました。
とてもおなかが空いていたので近くのビュッフェに行きました。
あるものすべてがおいしそうで目移りしてしまい、食べられそうな分を手当たり次第に取りました。特にキエフ風カツレツとサーロという豚の背油を凍らせたものを食べたくて、たくさん取ってしまいました。お会計のことなんて何も気にせずにとってしまったのですが、レジで提示された金額は何と500円未満。おなかがはち切れそうなくらい食べても500円で済むという安さにびっくりしました。
ウクライナはとても物価が安い国です。ほかにもオペラが最安値80円で見られたり、バスに乗っても16円、ボトルのシャンプーなども250円、自炊の材料をたくさん買っても数百円という国です。そんな中で、私は普段は食べないのですが、ケーキやスイーツをとても食べたくなりました。日本で食べたり、物価の高い国で食べたら1000円を軽く超えるようなものを、高級そうな見た目のカフェで食べたいと思いました。
とても高級そうなカフェを見つけたので入ってみることにしました。来ているお客さんはみんな素敵な服を着て、店員さんは黒シャツに白いエプロン。まさに高級という雰囲気です。私はおすすめの紅茶とおすすめのケーキを聞きました。そしたらアールグレイのいい茶葉があること、チョコレートケーキが自慢なことを教えてくれたのでそれを頼むことにしました。
出てきたのは白くて大きなポットと素敵なティーカップ。店員さんが入れてくれる紅茶はとてもさわやかな香りでいい色でした。一口飲むととても深い味わいがして幸せな気分になります。
それから間もなくしてチョコレートケーキが運ばれてきました。つやっつやなチョコレートでコーティングされたケーキは大きくずっしりとして、見るからに濃厚なものでした。一口食べると思ったよりくどくなく、それでいて濃厚で、今まで食べた中でも指折りなものだったような気がします。スポンジはずっしりとしているのに、甘さ控えめのためあっという間に完食してしまいました。
もちろん紅茶との相性も抜群でした。
お会計はティーカップ3杯分の紅茶と大きなチョコレートケーキで500円強でした。
地元の人からしたらとても高級なカフェだと思います。幸せな時間を過ごすことができました。
ウクライナではジョージア料理のお店をいたるところで見つけます。ジョージア料理はとてもおいしいと以前から聞いていたので、この機会にチャレンジすることにしました。
メニューをみるとどれもおいしそうで目移りしてしまいます。私は前菜から2品、メインの煮込み料理を1品、飲み物に紅茶を頼みました。一応店員さんに一人でも食べられますか?と聞いたところ、全然大丈夫と言われたのでウキウキしながら待っていました。
そして運ばれてきたのは到底1人では食べきれない量の前菜と野菜とお肉がゴロゴロしているメインでした。
見た瞬間に決めたメニューでした。おいしくないわけがない。クルミの香ばしいけどクリーミーなペーストとナスの味がマッチしてとてもおいしかったです。思ったより味は薄味でしたが、クルミの風味がよく感じられて素朴なおいしさでした。
ヒンカリとはジョージアの小籠包です。見た目も小籠包ですが、こちらのほうが生地がしっかりしています。そして香辛料が効いたお肉の味がダイレクトに伝わってきます。小籠包と違い、結構ワイルドな味で日本人好みの味でした。ただ生地がしっかりしているため、すぐおなかがいっぱいになります。これがメイン料理でもいいくらいです。
これが思っていたよりもハードでした。スパイスが効いた食べ応えのあるお肉と野菜はパンと一緒に食べたくなるお味で、これだけだったらいくらでも食べられそうなくらい美味です。ですが、煮込みとは考えられない程一つ一つがしっかり主張して、噛み応えのある一品でした。次回挑戦するときはこれに黒パンで挑戦しようと思います。
ジョージアのスパイスは、私は少しカレー風味に感じました。おそらくグローブやクミンなどのスパイスなのだと思います。
今回のウクライナ滞在の目的にはベラルーシのビザを取るというものがありました。
ウクライナでは、保険料さえ払えば簡単にビザの取得ができます。空路で移動すれば現在ベラルーシはビザは不要ですが、今回ベラルーシからリトアニアが陸路だったため、ビザを取得しました。
無事にビザを取得し、まずは空路で次の都市、ベラルーシのミンスクに向かいます。