韓国から出店しているカフェは、実は中国にもいくつか。どこか韓国の雰囲気が漂う、パンを主に扱うカフェ『OUR BAKERY』は、今上海や北京で大人気の韓国発のカフェとなっています。ただのパン屋兼カフェではない、人々を虜にする『OUR BAKERY』。私も虜になってしまった一人。今回はその『OUR BAKERY』をご紹介します!
『OUR BAKERY』は主に都心部に出店しています。店舗によってメニューが異なるようで、フードメニューを中心に、それぞれの店舗で楽しみ方は違うようです。今回は上海にある『OUR BAKERY』をご紹介したいと思います。
上海の『OUR BAKERY』は、大きなショッピングモールの一角にあります。茶色で基調された店内の真ん中にパンが並ぶコーナーがあり、そこで好きなパンをとってレジに持っていくスタイル。何種類ものパンが並べられていて、1時間ごとに焼きあがるパンが違うようです。どの時間に来ても焼きたてのパンを何種類か食べることができます。
私が行った時は長期休みの平日の朝でした。お客さんはそれほど多くはなかったと思います。テーブルはゆったりと広く置かれていて、他のお客さんとの距離は近くならないように配置されていました。ウッド基調で揃えられたテーブルや椅子で、落ち着いていてゆったり時間が流れるのを感じることができます。お店は外に隣接していて、テラス席もあります。テラス席はシルバーで基調されていました。外にあるテラス席で風を感じながら過ごすこともできます。
『OUR BAKERY』は、店舗によってパンやドリンクのメニューが一緒のようですが、フードメニューはそれぞれ違うメニューがあり、それぞれの店舗で楽しみ方が違うように思いました。上海の『OUR BAKERY』には一体どんなメニューがあるのでしょうか?
上海の『OUR BAKERY』では、メニュー表にはない隠れメニューがあるのだとか。中国の若者に人気のSNSでこの情報を発見した私は、早速その隠れメニューを頼んで見ることに。隠れメニューの写真を店員さんに見せると、「少々お待ちください」の一言。中国語を流暢に喋ることができない私は、写真を見せただけで本当に出てくるのかドキドキ。10分ほどたった頃、ついに写真と同じものが・・・。
私が頼んだのは、『OUR BAKERY』特製モーニングセット。小さめの食パンと可愛いパン、そしてバターと3種類のクリームがお皿に盛られ、器いっぱいの暖かいグレープフルーツティーが付いてきました。見た目でわかるこのボリューム満点さ。一人では食べきれそうにないので友人と2人でいただくことにしました。
店員さんがゆっくりと身振り手振りで食べ方を教えてくださいました。一緒に運ばれてきた小さいガスコンロでパンを焼いて自分でトッピングして食べるようです。小さなコンロの調節部分には可愛い『OUR BAKERY』の文字が。小さなところにも行き届いている可愛い工夫。
まずは食パンから焼いて、バターと一緒にシンプルにいただくことにしました。一口食べると、食パンの優しい甘さがバターとマッチ。さすがはパン屋さんです、食パンがふわふわに焼き上げられていて本格的な食感。もうひとつの可愛らしいパンもバターを添えていただきました。こちらは少し硬めで、少し塩味がついたフランスパンのような感じです。『OUR BAKERY』オリジナルというそのパンは、先ほど食べた食パンに比べて甘さは控えめ。暖かいパンで溶けたバターが生地部分に染み渡り、バターの味を強く感じることができました。
続いて3つ並んで運ばれてきたクリームを実食。写真の一番左、緑色で何か見た目では把握できないこのクリーム。食べて見ると、枝豆とアボカドのサワークリームでした。食パンの上に塗って食べて見ると、バターと食パンで食べた時とはまた違って、朝にはぴったりな、爽やかで健康的な味。枝豆が最後までペースト状にはされていないので、そのツブツブとした舌触りがサワークリームとアボカドクリームの手助けをしています。真ん中のクリームは、クリームチーズでした。パンに塗る定番の一つではありますが、やっぱり期待を裏切らない一つでした。私はこのクリームチーズをバターや他のクリームと組み合わせてパンに塗って食べました。一つ一つの素材の良さが、このクリームチーズでマイルドな味になり、うまく全体の味をまとめてくれます。最後のクリームは、こちらも定番ツナマヨネーズ。ツナとマイルドなマヨネーズが食パンのふわふわ生地と抜群の相性。このツナマヨネーズは若干マスタードの味もしました。よく見ると粒マスタードが少し混ざっているようで、このマスタード味がまたいいアクセントになっています。贅沢なクリーム3種盛りに感動して食パンは全て完食してしまいました。
そして次にグレープフルーツティーをいただきました。器いっぱいに大きなグレープフルーツが浮かび、鮮やかなオレンジ色のドリンクは見た目も可愛らしい。見た目と想像から、酸味が強いかと思っていましたが、一口飲んで見ると酸味はほのかに感じる程度で、少し紅茶の味がしてから、甘いグレープフルーツの果汁と蜂蜜の甘さがゆっくりと口の中に広がるのを感じることができて、心からポカポカ、優しい気持ちになりました。
グレープフルーツティーを飲み終わってから、隣の席の人が美味しそうなコーヒーを頼んでいたのを見て、アイスコーヒーも最後に追加でオーダー。少し苦味が強めのコーヒーは苦味の強さの中に酸味が混ざり合っていて、苦いだけでなく爽やかなテイストになっていました。ここのコーヒーは、コーヒーの酸味が苦手な人も飲みやすい味です。氷が溶けてしまっても最後まで美味しくコーヒーをいただきました。ここではコーヒー豆は販売してないようなので少し残念でしたが、コーヒーの味は本格的でした。
上海の『OUR BAKERY』で過ごしたモーニングは、味にもデザインにも工夫がされていて、このカフェが人気なのも納得です。メニュー表にないメニューを食べることができる上海の『OUR BAKERY』。海外のカフェで隠れメニューを頼む経験はなかなかないものです。上海に立ち寄った時には是非『OUR BAKERY』へ行き、私の写真を見せて隠れメニューを頼んで見てください。素敵なモーニングを過ごすことができますよ。