食べるまで味が予想不可能?! 品あるケーキが楽しめるカフェ

2019.11.11

 

ケーキはどのお店もだいたい同じ名前で売られていて、食べる前からどんなケーキなのかだいたいわかってしまうから、ワクワク感のあるケーキが食べたい。そんな私が中国・北京で発見した『TIENSTIENS』はケーキの見た目が少し変わっていて、どんな味なのか予測できないほど。まるでフランス・パリに迷い込んでしまったかのようなオシャレで異国なカフェ『TIENSTIENS』を今回はご紹介いたします。

 

 

■ヨーロッパの雰囲気漂うオシャレな店内

 

 

『TIENSTIENS』があるのは、中国・北京で若者に人気の街“三里屯“。海外ブランドショップがずらりと立ち並ぶショピングモールの傍の路地をしばらく歩くと、カフェやレストランがずらりと並ぶ道へと入っていくことができます。その一つに『TIENSTIENS』はあります。日本は都会にいると緑も少しだけでなかなか自然に出会えなかったりしますが、ここのカフェは入る前から緑いっぱいで気持ちがいいです。一階はケーキやお菓子を選んでオーダーをする場所、二階は室内スペース、一番上の三階は室内とテラスが一緒になっていました。

まず店内に入り並ぶケーキを確認。名前は「将軍」や「裁判官」と言った変わった名前ばかり・・・。ケーキは白いトレイに一つずつ乗せられていてそれぞれケーキの名前とざっくりとしたケーキの材料が書かれています。名前の由来も書かれていて、このお店が持つ世界観にうっとり。お会計の時にドリンクを頼んであとはケーキとドリンクが運ばれてくるのを待つのみ。中国語を理解することが難しくおどおどしていると流暢な英語で「これがオススメよ」と笑顔で教えてくださいました。店員さんの対応も外国人に優しい。

上に連なる階段を上ると白やウッドのテーブルで統一された席が並びます。この日は天気が良かったので三階のテラス席でケーキをいただくことにしました。少し寒い日でしたが、テラスにはブランケットも用意されていて寒さは心配ありませんでした。

 

 

■品を忘れていない、女王様ケーキ

 

 

まず運ばれてきたのは、初めにケーキを選んだ時にみた白いトレイにぴったりのサイズでくり抜かれた木のトレイ。そのトレイの上に先ほど選んだケーキを乗せてくださって、一気に全てがオシャレ。もったいなくて、食べ始めるのに時間がかかりました。

まずはこの白くつるりとしているケーキからいただきます。

ケーキの名前は『皇后(女王様)』。名前の通り、高貴でどこか品を感じさせるデザインのケーキです。

上には食用のバラの花びらが1枚乗っていて、真ん中に乗る赤いストロベリーは白いボディととてもマッチしています。ストロベリーとバラの花びらは品のあるアクセサリーのようで可愛らしかったです。白いボディの部分はムースのようになっていて柔らかく滑らかでした。

甘すぎないムースはふんわりとココナッツの味がし、どこか南国を感じさせる味。一番下は硬めのタルト生地。硬くてムースの柔らかさとの食感のギャップにイチコロ。バターの味がしっかりと残る硬めのタルト生地は、味全体をキュッと引き締めるような、ココナッツムースの味をしっかりサポートしてくれていました。途中で一番上に乗る赤いストロベリーを口にすれば、甘酸っぱい酸味が口に広がってまた違う味を楽しめました。

 

 

■力強い見た目に驚く、将軍ケーキ

 

 

次は『将軍(将軍)』という名前のケーキ。上のクリームのデザインはどこか強そう。運ばれてきた時から、上にスポイトが刺さっていて、その見た目に驚きました。上のクリームはチョコレートだと思っていたらコーヒーの味。上にナッツとチョコレートが乗っています。

そしてスポイトに入っている液体(?)が少し怖かったので、かけずにまずはケーキだけをいただくことにしました。一口食べてみるとこのケーキは柔らかいチョコケーキで、側面は若干硬めのチョコレート味のスポンジ生地。中は柔らかいチョコレートケーキで、その真ん中には甘酸っぱいベリーソースが入っていました。時よりコーヒーの味もして、チョコレートコーヒーケーキといった感じ。コーヒーの苦味が甘いチョコレートで包まれているのでコーヒーの苦味はふんわりと、しかしチョコレートも甘すぎない程度で、ちょうどいい甘さでした。気になるスポイトの中身はミルクココアでした。スプーンで一口ケーキをとってから、その上にミルクココアをプラス。ケーキ生地が先ほどよりも滑らかで柔らかく、チョコレートの甘さがうまく引き立っている味になり、このスポイトの重要性に納得しました。かけずに食べ、かけて食べを繰り返して最後まで飽きずにたくさんの見方からケーキをいただくことができました。

 

 

■嘘偽りは嫌い、裁判官ケーキ

 

 

最後に真っ黒な見た目のケーキ『法官(裁判官)』はトレイにピンクの羽の飾りがあり、ケーキ本体には何も装飾はなく、嘘偽りはないとでもいいたそうな見た目。

表面のツヤツヤな黒の正体は、ビターで濃厚なねっとりチョコレート。表面全体が砂糖とチョコレートなどで作られているフォンダンでコーティングされていて、中の部分はチョコレート味のバターケーキ。その中央にはラズベリーソースがひっそりと隠れていました。まるでオースリア伝統、チョコレートケーキの王様“ザッハトルテ”のようでした。

しかし変わっているなと感じたのはチョコレート味のバターケーキ。このケーキはムースも間に挟んでいるようなしっとりと尚且つ軽い柔らかさで、しかしスポンジ生地もちゃんと感じることができる、変わった食感になっていました。中央のラズベリーソースは濃厚で、上記で紹介した白いボディのケーキ『皇后(女王様)』のストロベリーと同じ役割をしていて、ベリーの甘酸っぱさが違った味わい方を教えてくれます。

どのケーキも名前にふさわしい見た目で、気品にあふれていました。このヨーロッパのようなお店の世界観は、ケーキを一口食べるたびに楽しませてくれること間違いありません。緑いっぱいのテラスで柔らかい日光に当たりながら初めてみる見た目のケーキを、ワクワクしながら中国で一度楽しんでみてください。

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