優しい気持ちになれる 中国・北京にある和風カフェ

2019.11.08

 

みなさん、午後にカフェでゆったりとお茶を飲むのはお好きでしょうか? 美味しいお菓子と、ふんわりと香るお茶の香りは、カフェでゆっくりとする醍醐味。実は中国・北京にも午後お茶を飲みながらゆっくり休憩するのにぴったりなカフェがあります。

中国はお茶の文化が奥深い国ですが、中国の方々のお茶の文化と日本の和菓子を融合させた相互の文化を体感することができる、そんなカフェです。

 

 

■静かな路地にひっそり佇む『元古 本店』

 

 

中国・北京にある“五道营胡同”は観光客に人気の中国昔ながらの街並みが残る観光地です。路地にはオシャレなカフェやレストランが並び、路地の道は人で溢れ、とても賑やかです。その路地から一本外れた道を、建物や看板に書かれた“胡同◯号”というような数字の表示を見ながら歩いて行くと、“胡同34号”と書かれた場所にポツンと佇む大きな看板があります。

今回ご紹介するカフェはここ『元古 本店』。

どこか日本の雰囲気も感じさせられる入り口は親近感が湧きます。周りにお店は全くなく、中国・北京に住む方々から聞いた話によれば、このカフェは北京に住んでいなければ、なかなか存在を知ることもできないとのこと。

中へ入るとまずは丸みのある食器や柔らかな素材を使った鞄などが並び、小さなショップとなっていました。鞄や帽子などを見ると日本から輸入してきたものがほとんどでした。お値段も中国の物価に比べて少し高めだったので、中国が日本に対して品質やデザインを評価してくれているのだなと感じました。食器にも日本語で記載された日本で有名な陶器のお店の名前があり、日本の温かみが残るデザインの陶器たちがオシャレに並べられていました。このカフェはここで売られている陶器と同じものを食器として使っているようです。

 

 

■お店の雰囲気と店員さんの優しさ

 

 

 ショップの右側にはカフェの入り口が。中国語ですみませんと一声かけるとすぐにお店の方が駆けつけてくださいました。スタッフの方は英語の対応をすることができなさそうでしたが、片言の中国語を話す私に優しく席へ案内してくださいました。

この日は土曜日の午後だったこともあり、席もほとんど埋まっていて、唯一空いていたカウンター席に座ることになりました。カウンター席の前は、出来上がったドリンクやデザートをキッチンからホールスタッフに受け渡す場所のそばだったのですが、受け渡す際の小窓がなんともオシャレで、小さなところまでデザインがされているなと感じました。

メニューを渡されてからオススメを聞いてデザート2つとドリンクをオーダーしました。メニューには英語が書かれていて分からない中国語の部分を補うことができました。

オーダーした後、店員さんが白湯とおしぼりを持ってきてくださったのですが、おしぼりが丁寧に並べられたトレイから一つずつ素手ではなく、箸のようなもので渡してくださって、清潔感もバッチリ。「白湯がまだ熱いので火傷に気をつけてくださいね」と中国語でゆっくり話してくださった、愛想のいい店員さんにとても感銘を受けました。ここならゆっくりとお茶ができそう。

 

 

■口触り滑らかで優しい、ジャスミンティームース

 

 

まずオーダーしたのは『茉莉青茶酪(ジャスミンティームース)』。

竹の器に入れられたこのデザートは、テーブルに運ばれた時からジャスミンの香りがふんわりと漂い、優しい気持ちになれました。共にテーブルに置かれた小さな紙には商品の名前とその紹介が一言書かれていて、とても丁寧でした。

そしてやはり、お店に入ってすぐに売られていたものと同じスプーンでデザートをいただくようです。スプーンを入れてみれば、ふわりとしたムースがどれだけ滑らかなのかわかります。何度も漉すことを繰り返したものをムース状にしていることが、本当に実感することができます。

ジャスミンティーの味がしっかりとしていて、ミルクの味もしっかりと残っている、柔らかい味でした。ムースって、たくさんの量を食べるのは飽きてしまうし、ずっと同じ味だと最後の方食べきるのが大変かなと思っていたのですが、このムースは今まで食べたことがあるムースよりも軽くて滑らか、甘ったるくなくて、どこかにお茶の渋み感じることができ、なくなるのが惜しい、そんなムースでした。目の前の小窓からも他のお客さんが頼んだものを見ることができましたが、圧倒的にこのデザートを頼んでいる人が多かった気がします。

 

 

■お茶の味を大切にしているドリンクとケーキ

 

 

 2つ目は『霜降・松风(抹茶・柚子 チーズケーキ)』

こちらもまた小さな紹介メモ付きで、デザートには1つずつメモがつけられているよう。ケーキ左端に小さな紅葉がちょこんと乗っていて、紅葉だけ先に食べて見ると日本の和菓子と同じ味。ケーキの上には抹茶クリームが丁寧に乗せられていて、その下の層は分厚いレアチーズ、一番下には抹茶で作られたタルト生地。これは絶対美味しいと期待をしてしまう見た目は、食べる前からワクワクしてしまうものでした。

実際食べて見ると、最初に来るのは柚子の爽やかな酸味。柚子の味もチーズの味も同時に口に広がるというより、柚子の味がきてからチーズの味がくるといった感じ。その柚子・チーズの味を引き締めてくれるのが抹茶クリームで、甘さ控えめに作られた抹茶クリームの苦味がキュッとケーキの美味しさを引き立ててくれています。一瞬にしてペロリと食べることができてしまう美味しいケーキでした。

そして最後に、一緒に頼んだドリンク『草莓盖桃桃茶(ストロベリー・ピーチティー)』。メニューの一番上に書かれていた、このドリンクの名前を見て、お茶と書かれてはいるけどストロベリーとピーチの味しかしないジュースだろうなと私の甘い考えで頼んだドリンクですが、飲んでみて驚いたのはお茶の味がしっかりしていることでした。「このカフェ、ちゃんとお茶のこと分かっているな〜」と上から目線で言ってしまうほどお茶の味を死なないようにしつつ、ストロベリートピーチの味がグンと押し寄せるお茶でした。

観光地にひっそり佇むカフェ『元古 本店』。中国の文化がリスペクトして取り入れたかのような日本の文化が感じることができます。是非午後にお茶をする場所として選んでみてはいかがでしょう?

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