独身最後の旅行として、イギリス→ドイツ→オーストリアという3ヶ国を巡った時のお話です。
イギリスをあとにした筆者はドイツの首都、ベルリンに立ち寄りました。
南部のミュンヘンとは違った、環境と景観に配慮した現代的な街並みが自慢のベルリンの魅力を紹介させていただきます。
最初に、ベルリン名物のファストフードを紹介します。
「カリーヴルスト」と呼ばれていて、カレー粉をまぶしたソーセージにたっぷりのポテトが添えられています。
屋台の周りには現地で働く日本人の姿も多く見られました。
話を聞いてみたところ、忙しいビジネスの合間に立ち寄って軽く食べてから午後の仕事に向かう人が多いそうです。彼らも、商談の合間にランチとして食べているのだと言っていました。
まず、ポテトを含めたボリュームが素晴らしく、ランチとしても十分利用できると思いました。注文してからすぐに提供されることも、ビジネスマンに人気なのでしょう。
カレー粉がかかったソーセージはさぞ辛いのだろうと思っていましたが、カレーのうまみがほどよくソーセージに合わさっており、後味に辛味がくる感じです。
ビール片手につまみとして食べている若い人たちがいましたが、本当にビールが恋しくなる味です。
ポテト用のマヨネーズをソーセージにつけると、カレー粉と合わさって新しい味になって2回楽しむことができました。
ソーセージとポテトというシンプルなファストフードですが、メニューをみると様々なバリエーションがあるようです。何回でも試したくなる、地元民に人気なのも納得の味でした。
ベルリンは観光地としては有名ではないかもしれませんが、ドイツの首都でありながら調和された街並みとビジネス街の活気の両方に恵まれた場所です。
写真をみて分かる通り、電線もなく高層ビルも東京よりはるかに少ないため空が広い場所が多いです。
三輪自転車のタクシーです。馬車や人力車のような観光客向けではなく、実際に市民の足として利用されているそうです。
ドイツでは今やディーゼルエンジンに規制がかけられているほか、電気自動車の開発に力を入れているという話でしたがタクシーまで排気ガスを出さない工夫が始まっているようです。
ベルリンの定番の観光名所、連邦議会議事堂です。
ガラスでできたドーム状の屋根が太陽に照らされて美しいです。
写真のように、夜は綺麗にライトアップされています。人も少なく、ベンチに座ってゆっくりと夜景を楽しめました。
広場に設置されたベンチを使えば、三脚を使わなくても手ぶれせずに夜景を撮影できるため、おすすめします。
かの有名なベルリンの壁です。
現在はアート作品として親しまれています。
壁として残っている部分は、延々とアートが描かれていて、散策しながらゆっくりと鑑賞するのに最適です。
ドイツの歴史に思いをはせながら見て回ると、半日くらい潰せそうなユニークなスポットです。
市内の散策を続けるうちにお腹がすいてきました。すでに目星をつけていたレストラン、「リンデンブロイ」へ向かいます。
Web上で「ベルリン レストラン おすすめ」と検索すると必ず登場するほどの有名店です。
ポツダム広場近くの「ソニーセンター」内にあるため、中心部からも簡単にアクセスできます。
ベルリンは観光地というよりビジネスの街なためか、レストランも観光客というより地元の人でにぎわっていました。
店内に入ると温かみのあるライトで照らされており、ランチとは忘れるほど雰囲気が良くて驚きます。
自家製ビールの醸造タンクがあるほか、日本語のメニューもあって、料理の写真もあるから迷わず選べました。
リンデンブロイがあるソニーセンターはガラス張りの現代的な建物です。
リンデンブロイは中に入ると温かい白熱電球を使ったレトロな雰囲気の中で食事ができますが、外の座席を選べば一転して未来的な雰囲気で食事ができます。
店に入る前に座ってみたのですが、屋根があって雨の心配がありませんし夜はソニーセンターがライトアップされるため、店内も店外もどちらも捨てがたいと思います。
個人的には、昼は店内のレトロな雰囲気を楽しみ、夜はライトアップされたビルを見ながら食事をすることをお勧めしたいです。
飲みものは、もちろんビールを注文します。店員の方におすすめされた自家製のヴァイスビーアを注文しました。
ヴァイスとは白ビールという意味で、大麦だけなく小麦も使って作られたビールのことです。
テーブルについた瞬間から、柑橘系のような香りが心地よく食欲がわいてきます。
写真では分かりづらいかもしれませんが、泡が非常に細かくてクリーミィです。泡は細かいのに炭酸を強く感じて、お腹がすいてしまう味です。
見た目は日本でもお馴染みの生ビールですが、日本のビールより苦みが強くてフルーティな味と香りを感じます。普段ビールが苦手な人でも、さっぱりと飲めると思います。
爽やかな味と酸味のおかげで、肉料理に合うと思います。
メインディッシュはドイツらしくソーセージをチョイス。香ばしく焼かれたソーセージに、つけあわせとしてキャベツとパンが添えられています。
ソーセージは固めに焼き上げられており、噛んだ時のバキっという食感と味がビールに大変良く合いました。ネギとキャベツのシャキシャキとした食感と合わさって、ビールがどんどん進みます。
元々、塩味が効いていて美味しいのですが、マスタードを付けると味に辛味が加わって、また違う美味しさを堪能できました。