「パリで美味しいパンとコーヒーを飲みたい」
「フランスで本場のワインを飲んでみたい」
この記事は、フランスの有名観光地「パリ」のグルメ情報と観光情報を集めている方に向けて書かれています。
雪景色のパリで食べた食事は、雰囲気も味も抜群でしたよ。
モンサンミッシェル観光を楽しんだ次の日、世界遺産とシャンパンの試飲を楽しむオプショナルツアーに参加した時のお話です。
早朝にホテルを出発し、時間が余っていたため目を付けていたレストランで朝食をいただきました。
ピラミッド駅近くの「ロイヤル・オペラ」です。
注文したのは、「エスプレッソ」と「クロックムッシュ」です。
クロックムッシュとは直訳すると「カリッとした紳士」と読みます。
ハムとチーズをはさんだトーストを、バターを塗ったフライパンで焼いたものです。
まず、チーズとバターの香りが食欲をそそりました。
焦げ目がついたトーストはいかにも美味しそうで、食べる前から目と鼻で楽しめます。
食べてみると、トーストの外側と内側の食感の違いに驚きます。
外側はカリッと焼きあがっています。サクサクとしていて食べやすく、食欲がない時でもどんどん食べ進められそうです。
内側はチーズとバターがしみ込んでしっとりとしており、ボリューム満点です。
エスプレッソは、おしゃれなフランスらしくハートのラテアートが印象的です。
まず、砂糖を加えずに飲んでみるとハートの可愛さと裏腹にキリっとした苦みとコーヒーらしい香りがあり、濃厚なクロックムッシュによく合います。
クロックムッシュを食べ終えたタイミングで砂糖を入れて、最後は甘めに頂きました。香りはそのままに苦みがマイルドになり、口当たり良く最後まで美味しくいただけました。
お腹も満たされ、続いてバスに乗り込んで世界遺産の教会がある「ランス」に向かいます。
ランスは、パリから高速鉄道TGVで約1時間に位置しており、グラン・エスト地域圏のマルヌというところにあります。コンパクトな街なので、パリからの日帰り旅行に人気の街です。
写真はランスの一番の見どころである「ノートルダム寺院」です。
歴史的な街並みを残すランスの街でも、ひと際古く歴史を感じさせる建物です。
歴史好きの筆者、この大聖堂にかのジャンヌ・ダルクも訪れたことがあると聞き、がぜんテンションが上がります。
歴代のフランス王が戴冠式のために利用した歴史もあり、フランスという国の歴史に深く関わっているそうです。
実物を見ると壮大な雰囲気に圧倒されます。横幅はそこまで大きくないのですが、非常に高さがあり、近づくと写真に収める事ができないほどです。
これほど大きな建造物でありながら、頂上部までびっしりと彫刻が彫られています。
大聖堂そのものはゴシック建築の傑作と言われているそうで、大聖堂をぐるりと一周すると何百体もの彫刻を見つけることができます。
1番感動したのは写真のステンドグラスです。
光が差し込んで青く輝いている姿に、写真を撮り忘れてボーっとしてしまうほどでした。
平日のツアーだったためか人も少なく、神聖な雰囲気を存分に楽しめました。
ノートルダム大聖堂をあとにし、シャンパンのブドウ生産で世界に名高いランスの街でシャンパンを頂くことができました。
ランスにあるワイナリーの1つ、GEORGES CARTIER(ジョルジュカルティエ)を訪れました。
最初に、DVDで日本語によるツアーの説明を聞けます。分かりづらい部分は、ツアーガイドが補足で説明をしてくれてワイン造りの基本を知ることができました。
ワイン蔵の中をガイドとともに回っていきます。
中はかなり広く、ひんやりしています。同じような景色が続くため迷ったら大変です。目白押しの内容でしたが必死についていきます。
ワインを貯蔵している蔵の写真です。
定期的に瓶を少しずつ回転させて、ワインの成分を瓶の口付近に集めているそうです。
このような部屋がほかにも何十とありました。
ワイン作りの大変さを感じることができました。
ツアーの最後に、シャンパンのテイスティングをすることができました。
まず、炭酸が非常に細かいことに驚きました。飲んでみた時に、泡が細かくまろやかな舌触りです。
そして口に含んでいると芳醇な香りとコクのある味を楽しました。
飲み終わった時に、ほのかに辛味を感じましたが、嫌な感じは全くありません。口の中がすっきりとして、何杯でも飲んでしまえそうな美味しいシャンパンでした。
全ての日程を超え、帰国する日を迎えました。
それまでの2日間はモンサンミッシェルとランスのツアーに参加するため、ホテルでゆっくりと朝食を食べることができませんでしたので、予定もない最終日くらいは、ゆっくりホテルで楽しもうと思いレストランに向かいました。
ビュッフェ形式で美味しそうなパンとチーズをチョイスしましたが、これが予想をはるかに超えて美味しかったです。それまでの2日間、「ホテルの朝食だから」と軽視したことを後悔するほどの味でした。
特に美味しさにおどろいたのは、右のフランスパンと左のクロワッサンです。
フランスパンの食感は日本のものと似ていましたが、香りが段違いに良いです。手でちぎった時に、フワッと焼きたてのパンの香りが立ち込めます。
チーズをのせて食べましたが、パンの香りがチーズに負けずに両方楽しめました。
クロワッサンは、表面がサクサクとした食感で食欲をそそります。食べ進むと中心部はバターが染みてしっとりとしています。
苦めに入れたコーヒーと100%果汁のオレンジジュースの酸味も合わさって、美味しい香りに包まれながらゆっくりと朝食を頂けました。
最後に、モンサンミッシェルに行く道中で立ち寄った素敵なカフェの話をします。
パリとモンサンミッシェルを結ぶ道中に「オンフルール」という町があります。
奥に見えるのは、中世の街並みの景観を残しています。
小さな港町なのですが、ポストカードにありそうな可愛らしい街並みです。
基本的にブラブラと歩いただけですが、中世にタイムスリップしたかのような風景を見ているだけで時間を忘れてしまいます。
ツアー途中の休憩ポイントとして立ち寄った喫茶店です。
フランスにいるはずなのに、どこかドイツ的な雰囲気も持ち合わせています。
店内はツアー客以外の人は多くなく、ゆっくりと休憩時間を過ごすことができました。
慌ただしいツアーの中で貴重な、ゆったりとした時間を味わえました。
店内で飲んだコーヒーです。
まずは砂糖を入れずに飲んでみます。
ブラックらしい苦みが口いっぱいに広がりますが、いやな感じは全くありません。
むしろ、少し泡立っているせいか口当たりは非常にマイルドで、あとから苦みが追いかけてくるイメージです。香りも非常に良く、砂糖を入れる前に飲み干してしまいそうです。
砂糖を入れると、香りの良さはそのままに味に甘みと深みがでた気がします。
短い時間でしたが、フランスの田舎町のコーヒーを堪能できました。
オンフルールには、この喫茶店のように伝統的な見た目の商店がいくつもあります。
時間があれば、お気に入りの店を探して歩き回るのも楽しそうです。